離婚原因の○%! 既婚男性が悩みがちな“義実家問題“の実態
2015年6月4日 | よみもの離婚原因の○%! 既婚男性が悩みがちな“義実家問題“の実態

【女性からのご相談】
婚約者とのことで相談があります。互いに30代を迎え、そろそろ結婚をしようかと話が進み、わたしの実家にあいさつにいきました。父は皮肉屋なところがあるのですが、彼があいさつに来た日は特別制止をするような場面もなく、無事に済みました。でも、その日から彼は結婚の話に消極的になりました。理由を聞くと、「君と結婚しても、君の家族とうまくやれる気がしない。かといって距離を置くのも変だろう。君のことはよくても、家族づきあいがツラくなって結婚生活がダメになりそうだ」と言われました。男性側も、義理の実家との付き合いが原因で離婚するケース多いのでしょうか。結婚前から離婚を示唆されて、わたしも不安になってしまいました。
夫が主張する離婚原因の約15%が“家族や親族付き合い”。
「家族とうまくやれそうにない」なんていわれてしまうと、ご相談者様も対処に困ってしまいますね。モヤモヤは解消させたい、ライターの鈴木あいがお伺いしますね。
ご相談者様のお話によると、お父様は皮肉屋な性格とのこと。もしかしたら、ご家族はお父様の毒舌に慣れているため、彼のハートに突き刺さっていく言葉のトゲに気づかなかったのかもしれません。
「じゃあ仕方ないよね……」とはいきません。彼が不安に感じたのは、その場にいたみなさんの“慣れ”の空気かもしれないのです。
彼がとても繊細なのか、ご相談者様一家の毒舌耐性が強いのかは判断しかねますが、現状、彼はフォローして欲しかったと感じているのが事実です。
さりげなく、干渉せずにいられるのなら、干渉せずにいたいと本音を漏らしていますし、ご相談様のご家族との相性・第一印象は“合わない”と、心に壁を作ってしまいました。
妻側の“嫁姑問題”があるように、夫側にももちろん“義実家問題”は起こり得ます。
対人関係は複雑ですから、性別によって配偶者の親族付き合い問題の有無が左右されることはないと考えています。

夫も、家族関係に悩んでいる
最高裁判所の『性別離婚申し立ての動機別割合の推移』でも、夫側が離婚原因として訴えるもののうち、約15%に、“家族や親族との付き合い”という項目がみられます。この統計で、妻が、“家族や親族との付き合い”を離婚原因に挙げているのは、約8%。つまり、夫のほうが、離婚原因として家族関係を挙げる割合が高いのです。
それではこれから、ご相談者様はどうするべきなのでしょう。
私ならラフに、「帰省は私だけ。あなたは必要以上の交流をしないでOK。そのかわり、あなたも私にそうしてね」と言います(笑)。理想は、本当の息子、娘と両親の関係ですが、誰もがすぐになじめるわけではありませんし、時間をかけて理解できるものでしょうから、結婚前から、「絶対になじんで」とは主張するものでもないという考えです。
都合のいいときだけ両親を頼らない心構えがあるならば、完全に二人だけの生活という選択もアリだと思います。
彼の、「結婚とはこうあるべきだ」という理想も、注目すべきポイントです。家族付き合いのあり方について、お互いに譲れない考えがあるならば、正直この縁談は暗い流れに向かうと思います。
お互いの家族との距離感を中心によくお話しして、現状の不安を解消できるといいですね。お二人らしいライフプランを練ることができますように。
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●ライター/鈴木あい(恋愛白黒ジャッジ専門家)