年間○万円でOK? 一人暮らし学生への“仕送り額”の相場
2015年6月3日 | よみもの年間○万円でOK? 一人暮らし学生への“仕送り額”の相場

【ママからのご相談】
今年の春から長男(一人っ子)が一人暮らしをしています。幸いお金を無心するような電話とは無縁です。ただ、親としてはありがたい反面、「お金のことを心配せずに学生生活を楽しんでほしい」という気持ちもあります。家賃は私たちの口座から引き落としにし、それとは別に毎月6万円を渡しています。これは妥当な額なのでしょうか? なお、私たち夫婦は2人とも技術職の正社員として長く働いているため、年収は1,500万円程度です。
首都圏の学生がもらっている“仕送り額”の相場は4~5万円です。
まずは、息子さんの大学合格おめでとうございます。
さて、仕送りの金額が適正かどうかについてですが、不動産・住宅サイトの『SUUMO』が首都圏の学生を対象に実施したアンケートから、仕送り額の相場を見ていきましょう。

仕送り額の相場
アンケートの結果を見ると、家賃を別にした仕送り額は『4万円~5万円』がもっとも多く、21%を占めています。次に多いのが、『仕送りはもらっていない』という17.7%の層。3位には同率で『2万円~3万円』『6万円~7万円』の8.4%が並びます。
ご相談者様の“6万円”は4位で、8.1%の層にあたります。もちろん、“どこの地域の大学に通っているか”によっても変わってきますが、家賃を除いた仕送り額としては、比較的多めであると言えるでしょう。
一方、家賃の相場は、『5万円~6万円』がもっとも多く、約27%です。次いで、『6万円~7万円』の層が21%、3位は『7万円~8万円』の15.2%という結果です。
つまり、子ども1人を一人暮らしさせる場合は、親が年間で120万円を負担しているわけですね。
収入と比較して考えましょう
ご相談者様のケースは十分な収入のある中から仕送りをされているので、家計への心配はそれほどないと思いますが、ここでは40歳代のご夫婦の一般的なケースについても触れておきたいと思います。
厚生労働省が平成22年に行った『国民生活基礎調査』の結果からは、世帯主が40歳代の世帯の平均所得金額は約679万円であることがわかりました。多くの家庭では、この中から子どもの授業料に加えて一人暮らし費用として年間120万円を捻出することになるのです。
また、「これから子どもが1人暮らしする予定」「将来的に子どもがどのような学校や地域に行っても、サポートしていきたい」という場合は、更に大きな支出を覚悟しておかなければなりません。
いかがでしょうか。こうしてデータを見てみると、ご相談者様の息子さんは比較的恵まれているのではないかと思います。安心して学生生活を楽しんでもらいたいですね。
【参考リンク】
・みんなの一人暮らしデータ集 | SUUMO(リクルート住まいカンパニー)
・世帯主の年齢階級別の所得の状況 | 厚生労働省
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