余計なモノは○○の外へ! 子どもが勉強に集中できる環境の作り方
2015年6月2日 | よみもの余計なモノは○○の外へ! 子どもが勉強に集中できる環境の作り方

【ママからのご相談】
子どもに勉強の集中力がありません。部屋が散らかり放題で、勉強するはずの机にはノート1冊分程度のスペースしか空いてません。本人は、「この方が落ち着く」と言っていますが……。息子を見ていると、参考書を読むのはものの数分で、すぐに他に目がいってしまうらしく続きません。「部屋を片付けなさい!」と言っても、「勉強と部屋の汚さは関係ない」の一点張りです。
まずは勉強できるフィールド作りから始めましょう!
ご相談ありがとうございます。ライフオーガナイザー阪口ゆうこです。
自慢ではありませんが、「集中力がない」と言われ続けたこと20年。小学校の通知表には6年間“注意散漫”または“集中力散漫”のどちらかの文字がありました。
当時小学生の私はなんとも思いませんでしたが、母からすれば由々しき問題だったと思います。注意力がなければ危険予知もできずケガや事故につながりますし、集中力がなければ学校での勉強の遅れや社会に出てからの仕事の出来不出来につながります。
今回は、集中力不足の解決方法を考えてみましょう!

勉強に集中できない部屋とは
せっかく、「もうすぐテストだから勉強しよう!」と意気込んで机に向かったものの、ちょいと脇に目を向ければ出しっぱなしのゲームが目に入り、また、手元を見ればスマホや漫画、テーブルにはお菓子もある……。このような環境では、集中力をことごとく欠かれ、結局勉強には集中できずじまいになりがちです。
お子さんのお部屋は、今まさにそのような状況なのではないでしょうか。
集中力を発揮する環境とは
禅やヨガのような精神統一をする場には余計なものがありません。これは、禅やヨガには心を整理する目的もあるために集中力を分散させる対象のものを置かないのだそうです。
同様に、仕事の面でも集中力は大切ですよね。心理学者のマシュー・デイビス博士は、オフィスで集中できる環境を研究し、「いろいろな人や物が視界に入るオープンオフィスは集中力を低下させる」として問題提起しました。
人間の脳は、意識を向ける対象が多ければ多いほど集中力が分散されます。一度お子さんの机の上を、何も物が乗っていない状態にしてみましょう。そして、ノート・参考書・ペンケースを使いやすい場所に置き、他の対象物が目に入らないように整えるのです。
きっと誘惑の対象が多い今よりも、自然とノートや参考書に意識が向くようになると思います。
時間の管理も必要です
短い時間だけ勉強して合間にゲームをちょこちょこしたり、スマホをちらちら見たりするのは効率が悪いです。それならば、1時間は勉強の時間と決めてしっかりと集中し、その後に休憩として30分ゲームをする(または15分スマホを触る)などとした方が、効率的かつそれぞれにきちんと集中することができます。
つまりは決められた一つの時間に一つのことをやるということ。これは、空間の片付けや自己管理も一緒です。
毎日の積み重ねが実になります。自分に合ったルールや空間を作って勉強することで集中力が高められるようになっていくのです。そして、その結果成績が上がれば、脳は、「やれば成績が上がる!」とポジティブに記憶し、次も自ら行動するようになります。
楽しかった記憶があると、そのことに対して脳は活動的になります。まずは環境作りから、頑張ってください!
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●ライター/阪口ゆうこ(ライフオーガナイザー)