働くママを見て育つ! 子どもの年齢別“自宅サロン”成功の秘訣3つ
2015年5月28日 | よみもの働くママを見て育つ! 子どもの年齢別“自宅サロン”成功の秘訣3つ

【ママからのご相談】
現在妊娠中の専業主婦です。妊娠前までは会社に勤めていたのですが、出産を機に、子どもと一緒にいながら働ける自宅サロンを開業しようかどうか悩んでいます。考えているサロンの内容的に子どもが赤ちゃんのころからできなくはないのですが、本当に子連れで働けるものなのでしょうか? 子連れで働くコツがあれば教えてください。
子どもの年齢に合わせた働き方をするのが子連れ自宅サロン成功の秘訣です!
ご相談ありがとうございます。ベビーマッサージ講師のfurahaです。
私もご相談者様のように子どもの出産を機に自宅サロンを開業し、子どもが1歳のころから一緒に仕事をしているので、その実体験をもとに、子連れで働くコツをご紹介させていただきます。

子どもの年齢別、働き方のコツ3つ
まず、子連れ、特に小さい子どもと一緒に働く場合に最も大切なのが、“子どもの年齢に合った働き方をする”ということ! 子どもが小さいうちは仕事をする時間は1日数時間にとどめておき、子どもが幼稚園や小学校に通い出したら少しずつ働く時間を伸ばしていくと、母子ともにストレスなく自宅サロンが続けられるのでおすすめです。
(1)2歳くらいまでは子どもの昼寝中を利用して働く!
2歳くらいまでは子どもの昼寝時間も長いので、子どもが昼寝をしている時間を利用して自宅サロンを行うのがいいでしょう。毎日の生活リズムを整えて決まった時間に昼寝をするよう習慣付けると、ママもその間はお客様に集中して仕事をすることができるので、働きやすいです。
また、子どもからすれば自分が寝ている間にママが働いているので、「仕事中はママにかまってもらえない……」とストレスを感じることもありません。
(2)2〜3歳は、「自分も一緒に仕事をしている」と思わせる!
子どもが2歳〜3歳くらいになってくると、昼寝の時間が短くなって、昼寝中に仕事をするというのが難しくなってくる場合もあります。しかし、その一方で理解力も高まってきて、「何でもママと同じようにしたい!」という気持ちが芽生えてくる時期でもあります。この気持ちを上手く利用して、「自分もママと一緒にお仕事をしている!」という気持ちにさせてあげましょう。
これは自宅サロンの種類にもよりますが、たとえば、パン教室ならママがレッスンをしている隣で同じようにおままごとをさせてあげる、マッサージ系のサロンならママの隣でお人形にマッサージをさせてあげる、というようにすると、子どもは自分も先生になった気分で一緒に楽しんでくれるようになります。
もちろん、この2歳〜3歳というのは個人差があるので、ママにかまってもらいたくて仕事中どうしても機嫌が悪くなる子どもの場合は、自宅サロンにお客様がいらっしゃる数時間だけ一時保育に預けるというのも一つの手です。
(3)幼稚園や小学校に通い出したら、仕事の時間を少しずつ伸ばして!
子どもを預けず自宅で仕事をしている場合、子どもが幼稚園に入るまでは、1日のうちのわずかな時間しか自宅サロンはできないと思います。しかし、子どもが幼稚園や小学校に通いだすとママの自由な時間が増えるため、本格的に仕事ができるようになってきます。
仕事の時間、子どもとの時間のメリハリをつけて!
子連れでうまく仕事をするためには、仕事中の工夫だけでなく、仕事以外の時間を子どもといかに過ごすかもとても大事です。たとえ1日数時間とはいえ、自宅で仕事をするということは、その間は子どもに待っていてもらうわけです。本来であれば、その時間はママと2人で遊べたはずであることに変わりはありません。
ですから、仕事以外の時間は子どもと一緒に思いっきり遊んであげましょう! 仕事をしている時間を埋められるくらい、それ以外の時間で子どもの心を満タンにしてあげましょう。
自宅で仕事をしていると、お客様がサロンにいらっしゃる時間以外もずるずると事務作業などをしてしまいがちですが、それらは子どもが寝た夜にするなど工夫して、昼間はできるだけ子どもとの時間を確保しましょう。これは、会社勤めではできない、フレキシブルに働ける自宅開業ママだからこそできるメリットでもあります!
子連れでもプロ意識を忘れない!
子連れで仕事をしているというのはこちらの都合であり、サロンにいらっしゃるお客様には関係のないこと。お金をいただいている以上、子連れだからといって、お客様の前で子どもが騒いでしまったり、子どもが原因で中断してお客様に迷惑をかけたりということはあってはいけません。
子連れでサロンをするなら子どもがおとなしくしていられ方法を考える、それが無理ならサロン中は一時保育や親戚に預けることも選択肢に入れる、子どもが熱を出してサロンができないということがないように体調管理には気を付ける、もし熱を出してしまった場合の対処法を事前に考えておくなど、子連れで働くためには注意するべき点も多くあることを忘れずに!
そうやって子連れでもプロ意識を持って働くことは、サロンの成功にもつながります。
ママが働く姿を見て育つのは子どもにとって良いこと!
ここまで子連れで自宅サロンをするコツをお伝えしてきましたが、最後に、そんな自宅サロンでの仕事を頑張ろうと思っているママの励みになる言葉を『PHPのびのび子育て増刊 男の子の育て方』からご紹介して終わりたいと思います。
親子で本当に充実した毎日を送るためにもう一つ大切なことがあります。それは、大人も自分自身の夢をもって輝くこと。子どもは、そんな親の姿をひな型に、のびのびと夢を追うでしょう。
これは子連れで自宅サロンをするママだけでなく、外で働くママ、働いていなくても趣味を持っているママなどにも共通していえることですが、特に自宅サロンという仕事は、ママの働いている姿を子どもが間近で見ることができて、ママ自身も自分で目標設定をして働かないといけないため、この理論がぴったり当てはまるのではないでしょうか。
子どもはママが一生懸命働く姿をちゃんと見て、知らないうちにそこから多くのことを感じ取っています。子連れで働くコツさえつかめば、ママ、子ども両方にとって良いことづくしの自宅開業! 挑戦してみる価値があるのではないでしょうか。
【参考文献】
・『PHPのびのび子育て増刊 男の子の育て方 2014年 03月号』PHP研究所・出版
【関連コラム】
・育児ママが自宅サロンを開業するメリット&デメリット
・どんなスキルが必要? ママが在宅勤務を始めるためのイロハ4つ
・起業もアリ!? 子育てママの仕事復帰を支援するサービス3つ
・在宅ワークも可能! 子育てママでも働ける“業務委託”のポイント4つ
・自宅サロン開業に合う賃貸物件選びのポイント6つ
●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)