子どものうちから予防! “情緒不安定”になる原因と対処法
2015年5月28日 | よみもの子どものうちから予防! “情緒不安定”になる原因と対処法

【ママからのご相談】
この春から保育園に通い始めた息子のことで相談させてください。
先日、保育園の先生から息子がすぐお友達と喧嘩をしたり、注意力に欠ける点が多いと指摘されてショックを受けました。家ではそんな子じゃなかったのに。私が働き始めて、食事が少し手抜きになっているせいでしょうか? 何を食べさせたらいいですか?
> 情緒不安定の度が過ぎると病気の可能性も(P1)
> 情緒不安定な人に考えられる病気4つ(P2)
> 慢性的な情緒不安定は精神病を誘発する(P3)
> 情緒不安定になる原因4つ(P3)
> 情緒不安定な状態に気付くためのチェックリスト(P4)
> 情緒不安定になりやすい人の特徴(P4)
> 情緒不安定な子どもの特徴(P4)
> 子どもの情緒不安は“2歳”がカギ!?(P5)
> スキンシップと子どもの情緒の関係(P5)
> 子どもにはハグの回数を増やしてみましょう(P5)
> 情緒不安定を予防する方法(P6)
> 情緒不安定を改善する方法(P6)
> まとめ(P6)
ご相談ありがとうございます。心理食育インストラクターのSAYURIです。
子どもにとって保育園は社会生活の第一歩。ママとの時間が短くなることに加え、たくさんのお友達と人間関係を作る大切な時期です。
ママが一緒にいない時間に注意力に欠けるとか、すぐケンカをするとか指摘されると不安になってしまいますよね。
食べ物に対する意識は高いようにお見受けしますので、今回はちょっと別の角度から見てみたいと思います。
情緒不安定ってどんな状態?

よく耳にする“情緒不安定”という言葉ですが、意外とどういう状態のことを指すのか分からない人も多いと思います。
実際、情緒の動きというのは外からでは確認することが難しく、普通の状態との区別をつけることは簡単なことではありません。
しかし、あえて情緒不安定の状態を定義するなら、“感情をコントロールできない状態”ということができると思います。
怒りや悲しみといった感情に起伏があったり、孤独を感じてしまうことは誰にでもあります。
しかし、毎日のように人を怒鳴りつける、上司のちょっとした注意で涙を流す、孤独に耐えきれず深夜帯に電話をかけまくるなど、普通の人では制御する感情を、暴走させてしまうのが情緒不安定の証とも言えます。
ちなみに、情緒不安定の主な症状としては、以下のような例が挙げられます。
・感情の落差が激しい
・怒りや悲しみなどの感情がコントロールできない
・強い不安を感じる
・すぐ緊張する
・意識を集中することができない
・記憶力が低下している
情緒不安定の度が過ぎると病気の可能性も

上記で述べたような情緒不安定は、人間なら人生で一度や二度は経験する状態だと思います。
しかし、それがいつまで経っても収拾せず、むしろ悪化したり慢性化したりすると、病気と認定されるようになります。
情緒不安定を起因とした病気はさまざまですが、「これに当てはまれば病気」という具体的な基準はありません。
しかし、明らかに普通でない、日常生活に支障をきたすようなレベルの情緒の揺れがある場合は、以下のような病名をつけられることがあります。
→次ページでは、情緒不安定な人に考えられる病気を見ていきましょう。