体に害はナシ? 妊娠線予防に“ココナッツオイル”を選ぶポイント3つ
2015年5月26日 | よみもの体に害はナシ? 妊娠線予防に“ココナッツオイル”を選ぶポイント3つ

【女性からのご相談】
ダイエットに励む友人からココナッツオイルをもらいました。友人いわく、「妊娠線予防にもいいらしい」とのことですが、本当に妊婦でも安心して使って大丈夫なのでしょうか。市販の妊娠線予防クリームと何が違うのでしょうか。厚意でくれた友人には聞きづらいので教えてください。
天然素材のココナッツオイルは保湿力が高く、妊娠線を予防したい妊婦さんにも安心して使えます。
ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。
中鎖脂肪酸でできているココナッツオイルは、肥満を予防し、冷え性や認知症の改善にも期待できると、今ブームになっていますね。
でも、妊婦さんとなると、どんな商品でもお腹の赤ちゃんへの影響を考えて慎重になってしまうものです。一見、ただのサプリに見えるのに、“妊娠中、授乳中の方は使用をお控えください”といった文言が入っている場合もあります。だから、ご友人に面と向かって尋ねづらいというお気持ち、よくわかります。
先に回答からさせていただくと、ココナッツオイルは妊娠中の方でもお使いいただけます。また、ココナッツオイルは保湿力が高いため、妊娠線の予防にもなるといわれています。ただし、ブームである今だからこそ気をつけたい点もあるのでそれについてもまとめましょう。

ココナッツオイルが妊娠線の予防になる理由
ココナッツオイルに関するさまざまな情報を提供している、ココナッツリサーチセンターによると、ココナッツオイルはアミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価が高く、免疫機能の向上や糖尿病の症状の緩和など、さまざまな健康効果があるとされています。
その中でも注目したいのが、
肌の乾燥や剥離を緩和し、肌をやわらかくする
という部分です。
これは、ココナッツオイルに含まれるオレイン酸(保湿作用)、ラウリン酸(浸透力)の相乗効果によるものです。ちなみに、健康に良いとすでによく知られているオリーブオイルよりも、ココナッツオイルの方がオレイン酸の構成比が高く、保湿力に優れているのも大きな特徴です。
妊婦さんのお腹の皮膚は、お腹の赤ちゃんの急激な成長に伴い、ある程度までは伸びていきますが、限界を超えると、肉割れができてしまいます。これがいわゆる妊娠線です。
妊娠線は、一度できてしまうと皮膚科学的にも完治は難しいとされており、現状では、保湿剤の塗布などでターンオーバーを促し、目立たなくさせるという方法が主流になっていますので、保湿力に期待できるココナッツオイルは妊娠線の予防や改善に適していると言えるのではないでしょうか。
ココナッツオイル選びのチェックポイント3つ
ココナッツオイルは、期待される効果も多く、ブームであるためいろいろなメーカーからたくさん売られており、どうやって選べばよいのか消費者には難しい部分があります。
特に妊婦さんの場合は、添加物が多いものや濃度が薄められている質の悪いココナッツオイルを使うことは避けたいですね。
そこで、ココナッツオイルを選ぶときのチェックポイントを3つにまとめてみました。
(1)オーガニックのエクストラヴァージンオイルを選ぶ
純度が高ければココナッツオイルの殺菌作用が働くので、添加物が少ないからです。また、未精製のものが安心です。
(2)妊娠線のできやすい部分に塗布する目的で選ぶ
ココナッツオイルを過剰に飲んだり食べたりすると下痢になることがあるためです。
(3)トランス脂肪酸フリーのココナッツオイルを選ぶ
高熱処理加工されていると、健康に影響を及ぼすリスクの高いトランス脂肪酸が多く含まれてしまうためです。
いかがでしたか。
保湿力と浸透性に優れた天然植物由来のココナッツオイルは、妊娠線の予防に期待できますが、その多くは輸入品ですので、メーカーや成分表示ラベルのチェックをしてから使いたいですね。
●ライター/MAKI(健康・美容ライター)