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涙活も効き目アリ! “カタルシス効果”で疲れた心を軽くする方法

涙活も効き目アリ! “カタルシス効果”で疲れた心を軽くする方法

【ママからのご相談】
妻・嫁・母としての役割をずっとしてきましたが、最近、生活に張りがなく、ストレスがたまって鬱々した気分になります。知人からは気分転換に出かけることをすすめられましたが、家から出るのはおっくうです。家にいながら、心を軽くする方法を教えてください。

a 心の奥の感情を外に出すことで心が浄化される作用を『カタルシス効果』と言います。自分に合ったカタルシスの方法を見つけましょう。

ご相談ありがとうございます。働くママ応援家の赤井理香です。

心が本当に疲れてしまったときには、ご相談者さまのように、外に出たり、何かをしようとする気力すらなくなってしまうものですが、まずは、“そうなってしまう自分を責めないこと”が大切です。疲れてしまった自分を責めてしまうと、さらにつらくなるだけです。

心の中の苦しさや悲しさなどの感情を外に出し、心が浄化される作用のことを心理学では『カタルシス効果』と呼びます。今回は、このカタルシス効果によって、心をスッキリさせる方法をご紹介します。

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心の浄化の方法は人と一緒でなくていい

私のサロンには、日々さまざまな状況の方々がご相談にいらっしゃいますが、その中には、「感情の出し方がわからない」という方がいらっしゃいます。

今まで安心して感情を出せる環境になく、心を鎧で守るような生き方をしていると、どうやって感情を出してよいかわからなくなることがあります。心をほぐしながら、心の奥を一緒に探っていき、手放したい思いを解放していくのですが、人によって受け入れやすい方法が異なります。

会話によって解放する方、絵を描くことで解放する方、感動する映画を観て一緒に涙を流すことで解放する方、歌うことで解放する方……。

人それぞれ、異なるアプローチがありますが、全て、“自分に内在する悲しみや怒り、苦悩などのネガティブな感情を、何らかの形で外に出してスッキリさせる”という共通点があります。この、“心がスッキリ浄化される作用”のことをカタルシス効果と言います。

頑張り過ぎて心が疲れてしまう方の中には、人が自分のためを思ってすすめてくれたことをやれずに、「できない自分はダメだ」と、さら自分自身を追い詰めてしまう方がいらっしゃいます。Aさんがどんなにすすめる方法でも、Bさんにその方法が合うかは別です。

まずは、自分が一番楽な方法、しっくりくる方法を探しましょう。以下はほんの一例ですが、どんなことでもOKです!

・話すことが好きな方は、誰かに話を聞いてもらう
・文章を書くことが好きな方は、日記に自分の思いを書き綴る
・歌が好きな方は、思い切り歌う
・絵を描くことが好きな方は、童心に戻って思い切り落書きする
・映画が好きな方は、好きな映画を観る

心の中のモヤモヤを外に出していくことで、つらさが和らぎ、少しずつ心がスッキリしていきます。

カタルシスは心の浄化作用

もともと、『カタルシス』という言葉は、体内にたまった不要なものを体の外に排出し、体内を浄化することを指すギリシャの言葉です。

アリストテレスが、悲劇を描いたギリシャ演劇を観て観客の心がスッキリ元気になることを指してカタルシスという言葉を使ったことで、生理的用語だけでなく、心理的用語としても使われるようになりました。

感情による涙の中には、副腎皮質ホルモンの『コルチゾール』という物質が含まれ、泣くことでストレスの原因となる物質を外に出すことができることが知られていますが、アリストテレスの時代から、人々は演劇を観て、登場人物に自分を重ねて泣くことで、ストレスを発散して、心をスッキリさせていたのですね。

心の声に耳を傾けましょう。

心は、疲れきってしまう前に何らかのSOSを出しています。ご自分の中の感情に目を向けて、「今までよくがんばったね」「時にはゆっくり休もうね」と、小さい子どもに語りかけるようなイメージで、今までの自分を労わりましょう。

そして、自分の気持ちを一番楽な方法で外に出し、解放してあげてくださいね。

【参考リンク】
10分でわかる「カタルシス」の意味と使い方 | 三省堂ワードワイズ・ウェブ(三省堂)

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●ライター/赤井理香(働くママ応援家)

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