工夫次第で防げる! ADHDによくみられる“物忘れ”の原因と対処法
2015年5月22日 | よみもの工夫次第で防げる! ADHDによくみられる“物忘れ”の原因と対処法

こんにちは。ママライターのKOUです。
私たち大人でも、「うっかり忘れた」ということは多々ありますが、意外にも子どもの“物忘れ”で悩むママさんたちを耳にします。
知人のママさんから、当時小学1年生だったお子さんについて、「うちの子は、返事だけはいいのに次の瞬間忘れているようなんです」と、相談を受けたことがあります。
お子さんの物忘れの程度がひどかった印象があったので、小児神経科などの専門医に診てもらうことをすすめました。
その結果、ADHD(注意欠陥・多動性障害)が疑われましたが、お子さんは年齢が上がるにつれて落ち着いてきて忘れることも少なくなったそうです。
> ADHDの主な症状3つ(P1)
> 記憶に関する短期記憶とは(P2)
> ADHDの人が物忘れをしてしまう理由(P2)
> ADHDの人が集中力を失う原因(P3)
> ADHDの人が物忘れを防止する方法(P3)
> 物忘れのひどい子どもに接するときの3つのコツ(P4)
> 物忘れとアルツハイマーとの関係(P4)
> ADHDの人に見られる物忘れ以外のあまり知られていない特徴10選(P5)
> まとめ(P5)
ADHDとは

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、「Attention Deficit Hyperactivity Disorder」の頭文字をとった略語です。
「不注意」「多動性」「衝動性」といった3つの症状が特徴的な発達障害のことを言います。
年齢や発達に応じた行動ができず、学校や社会などにおける活動・生活に支障をきたすことがあります。
ADHDは脳の前頭葉における神経伝達系の機能が弱いことで起こるとされており、子どものうちだけでなく大人になってからも症状が継続的にあると言われています。
ADHDの主な症状3つ

(1)不注意
・集中力がなく、一つのことを継続して行うことができない
・自分の興味のあることに対しては没頭しすぎる
・忘れ物が多い
・片付けが苦手
・人の話を聞いていない(ボーッとしている)ように見える
・注意力が散漫で気が散りやすい
・物を失くしやすい
・忘れっぽい(自分が言ったことや言われたことをすぐ忘れる)
(2)多動性
・じっとしていられずそわそわ体が動く
・静かに座っていられない
・すぐおしゃべりしてしまう
・静かにしなくてはいけないところで静かにできない
(3)衝動性
・気に入らないことがあると乱暴になる
・人の話をさえぎって自分の話をし出す
・会話のキャッチボールができない
・順番を待てない
→次ページでは、記憶に関する短期記憶について見ていきましょう。