ストレス発散が目的? 「厳しい言葉」をかけてくる知人の心理と対処法
2015年5月21日 | よみものストレス発散が目的? 「厳しい言葉」をかけてくる知人の心理と対処法

【ママからのご相談】
30代のママです。知人に最近厳しいことばかり言われています。仕事のこと、家庭のこと。その知人は立派に子育てと仕事を両立されていて尊敬していますし、「人生の先輩としてあなたのために」と言われると自分が甘くて直さないといけないのかなと感じます。でも、その一方で厳しい言葉に家で涙することがあります。どうすればよいでしょうか?
厳しいことでも本当にあなたのためであれば、言う側が伝える場所や言葉を選ぶもの。あなたが言われてツラいのであれば、その方との距離を考えて。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
尊敬していて立派な方からの苦言、ツラいですよね。自分のできていないところが目についてどんどんツラくなってしまうご相談者さんの悲しい気持ちが伝わってきます。しかし、あなたが家で涙するぐらいのツラさであれば、この苦言や知人について見つめ直す時期がきているのではと思います。

親や先生に言われたことが呪縛になっていませんか?
私は母に、「厳しいことを言ってくる人はあなたのことを思っている人。そういう人こそ大事にしなければいけない」と昔から言われていたのもあって、一時期、あえて苦言を言ってもらうようにしたり、今思えば、私に対して失礼なことを言う人と無理して付き合っていたりと、自分自身を苦しめていた気がします。
その結果、得たものがあったかというと、あまり成果としてはなかったです。むしろ、自分らしくない行動をして、そこから修正するのに時間や場合によってはお金もかかりました。
今思えば、母自身が周りに厳しいことを言われ、その言葉から身を守るために自分自身に言い聞かせていたのではないか、この言葉を使って、母が厳しいこと言ったとしても、自分を邪険にせず大事にしてほしいと私に伝えたかったのではないかとも思います。
本当にあなたのためを思う人は伝える場所や言葉を選ぶ
渡辺由佳里さんの著書『どうせなら、楽しく生きよう』ではこのような記述があります。
受け手の気持ちを考えずにネガティブな意見を言う人や、皆の前で叱りつける人というのがいます。でも、彼らがそうするのは、自分が言いたいことを言ってすっきりするためです。あなたを助けるためではありません。ほんとうにあなたを助けたい人は、どんなに厳しい意見であってもあなたがそれを受け入れやすいように、伝える場所や言葉を選んでくれるものです。
この言葉を読んだとき、確かにそうだと非常に納得したことを思い出します。今まで振り返ってみると本当に後々自分のためになった苦言、それは苦しく感じるのではなく、「なるほど」とやわらかく胸に入ってきました。
言う側も余裕を失っているのかも
ご相談者さんの知人の方も決してあなたが憎いのではなく、あなたのためにと思っているのかもしれませんが、今までのご経験から厳しい言い方しか知らないのかもしれません。
また、あなたから立派に見えていても、24時間一緒にいるわけではないので、実は日々の生活がいっぱいいっぱいで心は余裕を失っている、あなたが知らない重大な悩みがあるのかもしれません。
まずはあなたが気持ちよくいられることを優先
とにかく今は、言われた言葉によってあなたが家で涙するほどツラいのであれば、その知人とは距離を置いて、自分自身楽しくいられることを優先してください。自分に甘くなって悪くなると、そこまで自分を責める必要はありません。あなたはママとして子育てしているだけでかなり頑張っています。
真面目な方ほど、厳しい言葉が自分を成長させると必要以上に受け止めがちです。しかし、本当に成長する言葉は自分にとって心地よい形で入ってくることも多いです。まずは自分の気持ちを大切にしてくださいね。
【参考文献】
・『どうせなら、楽しく生きよう』渡辺由佳里・著
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)