子どもの発育をチェック! トイトレ開始時期の見極めポイント10項目
2015年5月14日 | よみもの子どもの発育をチェック! トイトレ開始時期の見極めポイント10項目

【ママからのご相談】
先日娘が2歳になったばかりなのですが、トイレトレーニングをいつから始めるべきか迷っています。親としては早くオムツを卒業してもらいたいのでそろそろ始めてもいいかと思うのですが、まだ早すぎるでしょうか? トイレトレーニングができる段階かどうかを見極めるポイントがあれば教えてください。
トイトレは子どもの成長に合わせて進めて! オムツがはずれるまでには個人差があります!
ご相談ありがとうございます。ベビーマッサージ講師のfurahaです。
トイトレ(トイレトレーニング)の開始時期に関するご相談ですが、まずは子どもがトイレでおしっこやうんちができるようになるまでの成長ステップをご説明したいと思います。

子どもがトイレを使えるようになるまで
まず、生後6か月くらいまでの赤ちゃんはぼうこうにおしっこをためておけません。しかし、生後1歳すぎくらいになると、おしっこがぼうこうにたまる感覚がわかり始め、3歳ごろまでにはぼうこうにおしっこがたまることが“おしっこをしたい感覚”だということを認識するようになります。
その後、3歳〜5歳くらいで我慢する力が身に付き、昼間自分からトイレでおしっこができるようになります(うんちの場合もこのおしっこのステップとほぼ同じです)。
このステップを見てみると、トイレでおしっこができるようになるには子どもの体と心の成長が大きく関係していることがよくわかります。
従って、トイトレも親が、「オムツをはずそう!」と思って無理やり行うものではなく、子どもの成長段階に合わせて進める必要があるのです。また、子どもの成長段階は一人ひとり違うものですから、トイトレの開始時期やオムツがはずれるまでにかかる時間にも個人差があります。
以下では、トイトレを始める時期を見極めるためのチェックポイントをご紹介しますので、お子様がそのポイントをクリアできているかを確認してみてください。
トイトレ開始時期を見極めるチェックポイント(体の発育編)
(1)おしっこの間隔
おしっこの間隔が2〜3時間になってくると、ぼうこうにおしっこをためられるようになってきたことを意味します。
(2)おしっこのサイン
ぼうこうの発達と並んでポイントになるのが、子ども自身に“おしっこをしたい感覚”が出てくることです。
サインの出し方は、モジモジする子、股間やオムツをいじる子、急に動きを止める子、「あっ」「うっ」と声を出す子など、子どもそれぞれで違うので、ママが注意深く見てあげてください。サインに気付いたら、「おしっこしたいのね〜」と声をかけて、「これがおしっこをしたい感覚なんだ!」ということを子どもに認識させてあげましょう。
(3)おしっことうんちのリズム
月に数回でいいので、いつおしっこやうんちをするのかを記録してみるといいでしょう。ママがリズムをわかるようになると、子どもがしたいタイミングでトイレに誘導してあげることができるようになります。
(4)うんちの固さと回数
大人に近い固さのうんちが1日に1、2回出るようになると、いきむことを意識的にできるようになります。
(5)いきむ
いきむしぐさをするようになったら、おしっこのときと同じように声がけをして、「これがうんちがしたい感覚なんだ!」と子どもに認識させてあげましょう。
(6)あんよ
立って歩けるということは、1人でトイレに行くことができるとともに、上記にあるような尿意を感じる機能も育ってきていることを意味します。
トイトレ開始時期を見極めるチェックポイント(心の発育編)
(a)「おしっこ!」「うんち!」と言う
おしっこやうんちを言葉と結び付けて理解できるようになったら子どもをトイレへ誘導する絶好のチャンスです!
(b)トイレへの興味
ママがトイレをしているところを見せてあげたり、トイレに関する絵本を読んであげることで、子どもが自然とトイレに興味を持つようになります。
(c)子どもの自立心
「なんでも自分でやりたい!」という自立心が芽生えてくると、トイレも自然と自分でしたいと思うようになるはずです。「ママと同じように、トイレでおしっこやうんちができるようになりたい!」と思うやる気がオムツはずれの大きな推進力になります。
(d)我慢ができる
順番を守るなど、ルールを理解して自分の欲求を我慢することができるようになると、おしっこやうんちも我慢して、トイレでできるようになります。
トイトレ前の準備段階でしておくこと
チェックポイントはクリアできていたでしょうか?「まだトイトレをスタートする段階ではなかった……」という場合、まずは次のようなトイトレの準備から始めてみてください。
・ママがトイレに行くときに一緒に連れて行って、「トイレはおしっこやうんちをする場所」と教えてあげる
・子どもがおしっこやうんちをしたそうなしぐさをしたときに、「おしっこ(うんち)する?」と声をかけ、「これが、おしっこ(うんち)したい感覚」と認識させてあげる
・トイレに関する絵本を読んであげたり、かわいいトイレグッズをそろえてあげることで、子どものトイレへの興味を引き出す
このような準備をしておくと、いざトイトレを始めたときにトレーニングがスムーズに進むと思います。
親としてはオムツがなかなかはずれなかったり、同い年のお友達がトイトレをしているのにわが子ができていなかったりすると焦ることもあるとは思いますが、あくまでもトイトレはお子様の成長に合わせて、焦らずじっくり進めてあげてください。
成長に合わせてお子様のやる気を育みながら、ママが適切なサポートをしてあげることがトイトレにおいて一番重要です。
【参考リンク】
・赤ちゃんのおむつ・おしり研究所 | unicharm
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●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)