専業ママでも利用できる保育サービス「一時預かり」の知識
2015年5月13日 | よみもの専業ママでも利用できる保育サービス「一時預かり」の知識

【ママからのご相談】
年子で女の子が2人います。毎日子どもの世話に追われ、本当に大変でイライラします。「このままでは子どもをたたいてしまうのではないか」と不安です。私自身は人見知りで、赤ちゃんクラブのようなところに参加したこともなく、ママ友もいません。
両親ともまだ働いており手伝いを頼める状況ではなく、「あなたは働いていないんだから、子どもの面倒を見るのは当たり前」と言われ、へこみます。
働いていない方でも、『一時預かり』を利用できます。
孤独な子育てで、いつもお子さんたちのお世話に追われて余裕のない毎日を送られているのですね。「仕事をしていないのだから」という理由やプレッシャーで、家事育児全てを1人でやろうとされているのではないでしょうか。
いくらかわいいわが子とは言え、子育てをしているとイライラしてしまうときはあるでしょう。ストレスをため込みすぎると、お子さんのためにも良くありません。
今回はご相談者様の休息のためにも、働いていない方でも利用できる“一時預かり”のサービスをご紹介します。

自治体が運営する保育サービス『一時預かり』
(1)一時預かりとは
一時預かりとは、家庭において保育を受けることが一時的に困難になった乳幼児を、保育所などで一時的に預かる事業のことです。自治体の運営する保育サービスで、理由を問わず預かってもらえます。
(2)一時預かりの利用方法
自治体にもよりますが、一般的には利用したい保育所で登録手続をし、利用前に電話などで予約を取ります。
(3)何時間程度預かってもらえるの?
こちらも自治体によりますが、「9時から5時の間で何時間でも」、というところや、「5時間まで」など制限があるところがあります。
(4)費用はどのくらいかかるの?
1時間500円程度から、1日3,000円程度です。お昼は給食のところもあれば、お弁当持参のところもあります。民間のベビーシッターに頼むよりずっと安く預けることができます。
保育園の一時預かり事業
保育園でも一時預かり事業をやっているところがあります。しかし、実状は月極めの定員に空きがあれば受け入れるという方針で、満員で受け入れをしていないところが多くなっています。そのため、一時預かり専門の保育所の方が預けやすいようです。
一時預かり専門の保育所のメリットデメリット
(a)メリット
・比較的予約が取りやすい
・土日も預かってくれる場合がある
・時間単位の予約ができるので、必要な時間だけ預けられる
(b)デメリット
・園庭がなく、室内遊びのみ
・テレビを見せている場合もある
“保育”というより、“託児”という意識で利用しましょう。
民間の一時預かりもあります
民間でも一時預かりをしてくれる託児所はありますが、料金が高く、安いところは施設や保育体制に不安があるケースも多いです。事前に見学しておくことをおすすめします。
一時預かりは保育園児も利用できます
通常、平日にお仕事をしていて保育園に子どもを預けている家庭は、土日に預けることができません。急な仕事などでは勤務証明が必要になります。
しかし、資格試験や法事(冠婚葬祭は保育できる場合あり)などで、どうしても子どもを預けたい場合もあると思います。そういうときは一時預かりを利用できますので、登録だけでもしておくことをおすすめします。
一時預かりは働いているかどうかに関わらず誰でも預けることができる、便利なサービスです。お住まいの自治体にどんな保育サービスがあるか、一度調べてみてはいかがでしょうか。
【参考リンク】
・一時預かり事業について | 内閣府(PDF)
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