最多は○月? 夏生まれの子どもが多い医学的な根拠
2015年5月11日 | よみもの最多は○月? 夏生まれの子どもが多い医学的な根拠

【ママからのご相談】
子どもの通う幼稚園に貼り出されていた『みんなの誕生日』を見て、7月・1月生まれの子どもの極端な多さにビックリしました。幼稚園の先生に尋ねてみると、「10年保育士をしているけど、7月生まれは本当に多いんですよ」とのこと。これは医学的にも証明されていることなのでしょうか?
過去50年のデータを見ると、出生数が多いのは7月・8月・1月です。
ご相談ありがとうございます。ママライターの亜依です。
私には3人子どもがいるのですが、そのうちの2人が7月生まれです。そして、確かに幼稚園での7月の誕生日会は、他の月と比べてお誕生日の子がいっぱいでした。
とても興味深いご指摘でしたので、国内の統計を調べてみました。

統計的にみても7月〜8月生まれの子どもは多い!
厚生労働省が公開している『人口動態統計』で過去50年間の日本の月別出生数の統計を見ると、確かに7月〜8月のお産が多いようです。逆に、少なかったのは2月と11月でした。
7月〜8月に生まれたということは、10月〜11月の排卵で妊娠したということ。なぜこの時期に妊娠する人が多いのでしょうか?
なぜ夏生まれの子どもが多いのか
ある産婦人科教授によると、人間の場合、7~8月生まれの女の子は生理の周期が一定していて健康であることが多いそうです。また、10~11月に妊娠した女性は流産する確率がとても低いそう。
生理の周期が安定しているということは将来的に妊娠しやすい体ということでしょうし、流産の可能性が低い月を人が無意識に選ぶのは本能かもしれませんね。そう考えると、妊娠ってとても神秘的なことのような気がします。
とはいえ、一概には言えないようです
前出のデータがあるのは事実ですが、人の妊娠や出産の傾向を断定するのは難しいようです。
事実、この5年間だけにデータを絞ってみますと、1月〜2月の出産が多い傾向にあります。その時々の政策によっても違ってきますよね。かつて民主党が掲げていた、「子ども手当を満額、月2万6000円支給する」という公約。結局一度も支払われることなく廃止されましたが、この公約の影響か、当時の出生率は前年に比べて多かったのです。
こういった事象をひも解くのはとても興味深く、ついつい耳を傾けてしまいます。ママ友との話題の1つとして、自分たちの子どもや親兄弟と照らし合わせてみるのも面白いですよね!
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●ライター/亜依(ママライター)