ケガや盗難にも! レンタサイクルの事故に備える保険の組み合わせ2つ
2015年5月6日 | よみものケガや盗難にも! レンタサイクルの事故に備える保険の組み合わせ2つ

【女性からのご相談】
自治体のレンタサイクルが安く利用できるため使ってみたいと思うのですが、事故やけがをした場合には自己責任だそうです。けがをした場合や、事故で自転車を修理しなければならなくなった場合などに補償されるような保険はあるのでしょうか?
自転車保険か傷害保険で対応できます。
気軽に使えるレンタサイクルですが、「事故に遭ってけがをした」「人にけがを負わせた」「衝突してレンタサイクル自体を壊してしまった」というとき、どうしたらいいのか、心配になりますよね。どんな保険が使えるか、解説します。

保険選びの前に前に確認しておきたいポイント2つ
(1)レンタル料金に保険料が含まれているか
ご相談者様が検討されているレンタサイクルでは自己責任とのことですが、レンタサイクルで借りると同時に自転車保険に加入する場合があります。これは事故で自身がけがをした場合と、第三者にけがをさせた場合の損害賠償に対する補償になります。しかし事故などで自転車を壊してしまった場合、実費を支払わなければいけないことになります。
(2)保険でカバーできる範囲
事故でのけがと、けがをさせてしまった相手に対する損害賠償は、傷害保険に加入していれば個人賠償責任保険でカバーできます。しかし、レンタルした自転車の修理費用は出ません。ちなみに、医療保険でも入院費用は出ますが、個人賠償責任保険を特約でつけることはできません。
レンタル品には「受託者賠償責任保険」
では、レンタサイクルで自転車を壊してしまった場合ですが、そのような場合は『受託者賠償責任保険』でカバーできます。
「受託者賠償責任」とは
レンタル業者や他人から借り受けたものを誤って壊してしまった、または盗まれてしまったなどで、貸主に対して賠償しなければならなくなった場合に保険金を受け取れるのが『受託者賠償責任保険』です。免責金5,000円程度で、10万円まで補償してくれるものがあります。
ここでいう“免責”とは、「5,000円は自己負担する」ということです。レンタサイクル、レンタルDVDなどが対象になります。ただし、賃貸住宅・レンタカー・預かった金銭の紛失など、対象にならないものもあります。
「受託者賠償責任保険」に入るには?
傷害保険の特約で取り扱っている保険会社もあります。月に130円程度の保険料で、10万円の補償がついているものがあります。三井住友海上の『GKシリーズ』、東京海上日動の『トータルアシスト』などで取扱いがあります。
レンタサイクルを使うときにオススメの保険の組み合わせ
自転車でのけがの補償を必要とする範囲(本人のみ、またはご家族も含む)によって次の2つの組み合わせから選択しましょう。なお、個人賠償責任保険と受託物賠償保険は、本人の加入で家族も被保険者になるため、一家に一契約ですみます。
・けがの補償は本人のみ……交通傷害保険本人型+特約で個人賠償責任保険+受託物賠償保険
・けがの補償が家族分必要……交通傷害保険家族型+特約で個人賠償責任保険+受託物賠償保険
加入済みの保険も確認しておきましょう
貯金ではどうにもならないものに備えるという意味で、1億円の個人賠償責任保険、示談交渉サービス付きにはぜひ加入しましょう。自転車保険でもいいのですが、損害保険や自動車保険、火災保険の特約に加入しておけば支払われるので、一度加入されている保険の内容を確認してください。加入済みの保険に含まれていれば、新たに自転車保険に入る必要はありません。
『受託者賠償責任保険』は、レンタル品を破損したときに使えますが、自転車の修理代が数万円ですむようなものなら、出費は痛いですが払えない金額ではないですよね。ご自身の心配ごとに合わせて賢く選択してください。
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