モラハラにうんざり! 夫との離婚を覚悟した時に準備すべきこと4つ
2015年5月5日 | よみものモラハラにうんざり! 夫との離婚を覚悟した時に準備すべきこと4つ

【女性からのご相談】
恋愛の末に結婚。夫婦2人でアパート暮らしです。性格の不一致なのか、結婚してからささいなことでのケンカが増えました。事あるごとに、「離婚してやる」という夫に、うんざり。たぶん夫は私に対して、「追いすがってほしい」と言う気持ちがあり、こちらに折れてほしいのだと思います。
でも、もう本当にうんざり! 幸い私は正社員で、収入はあるし自活もできます。まだ20代だし次に、「離婚してやる」と言われたら応じるつもりです。離婚に向けて何を準備すればいいか、教えてください!
お金、住まい、家具類の処理をしっかりと決めて、心の準備を!
こんにちは。もやっとをすっきりさせたいライターの鈴木あいです。
修復の気持ちはなく、新たな人生を再スタートさせたい気持ちが伝わってきます。「本当に離婚の道でいいの?」なんてことは問わずに、ご相談者様のご希望通り、現実的なアドバイスをさせていただきますね。
ご主人の“離婚宣言”が本心で、身の回りの清算について双方ともに異議がなければ、『協議離婚』というスムーズなお別れになります。ここでご主人が、「そんなつもりじゃなかった」などと言い始めたら、長丁場も覚悟したほうがいいかもしれません。
ともかく、離婚時に何に気を付けるべきか、どんな準備をするべきかをピックアップしてみました。

離婚時に気を付けること4つ
(1)お金のこと
ご相談者様はアパート住まいとのことで、家のローンや売買については割愛しますね。ただ、お金になりうるものについては、現金や貯蓄だけではないので確認しておきましょう。株や車などの金銭的価値が高いものなど、結婚後に2人で得た財産をリストアップしてください。
結婚後に得た財産は、財産分与の対象になります。互いに所有を主張しあい、もめることが非常に多いのです。
(2)生活家電、生活用品について
これも(1)で挙げたお金についての追記のようなものですが、離婚後にそれぞれが生活を営む際、今使っているものをどちらが所有するのか、またはどのように処分するのか、きちんと話し合えるようにしておきましょう。
(3)現在の住まい、新たな住まいについて
賃貸契約はどのような形でしょうか。ご主人名義でしょうか。新たに賃貸契約を結ぶ予定なのか、一度実家に戻られるのか、身一つで飛び出すわけにはいかないでしょうから離婚後はどこに住むのか、きちんと決めておきましょう。
(4)離婚について理解をしてもらう
親族を頼りにすることもあるかもしれません。よほどの理由がない限り、離婚に向けて動いていることを伝えておきましょう。このとき、離婚後の生活についてできるだけ具体的に説明できると、安心してもらえるはずです。
ありきたりのことばかりですが、この4点でつまずくケースが多いのです。
弁護士さんを頼ったほうがいいケースもあります
できれば最初から弁護士さんに間に入ってもらって協議されるのが一番心強いのですが、弁護士さんに依頼せずに協議をスタートさせた場合でも、下記のようなことになったときには離婚に詳しい弁護士さんを頼ったほうがいいです。
・「生活必需品をすべて置いていくのに、ふたりで貯めたお金も折半だった。上乗せしてくれない」
・「そもそも離婚について応じてくれない」
性格の不一致やお互いに非がある場合、慰謝料は発生しません。今後の生活のための蓄えにゆとりがある場合、欲深くならず、最低限の条件を提示しましょう。
ただ、ご主人の、「離婚してやる」は本気ではない気がします。本気で離婚したければ、離婚届を持ってきます(隠しているかもしれませんが)。家出をしたり、帰宅を避けるようなそぶりがなければまだ覚悟が決まってはいないものと思ったほうがいいですよ。
心を鬼にして、新たな人生を求めるのも一つの選択肢。離婚は心も体も疲れます。準備の1つに、気持ちの整理も加えましょうね。
【参考リンク】
・離婚をするための準備 | 離婚相談法務サポートセンター(中野法務事務所)
・離婚する方法と手続き | 知って得する離婚マニュアル(離婚問題支援ネット名古屋)
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●ライター/鈴木あい(恋愛白黒ジャッジ専門家)
●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)