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心理セラピストが指南! 自分を責めがちな専業ママの発想転換ワーク4つ

心理セラピストが指南! 自分を責めがちな専業ママの発想転換ワーク4つ

【ママからのご相談】
2歳の子どもがいる30代のママです。今までフルタイムで働いてきましたが、子どもの体が弱く通院が多いことや、仕事量が多く、育児と仕事の両立が難しく感じて退職しました。退職して楽になったはずなのに、家で子どもといると、「もっと頑張れたのではないか」「子どもがいたから仕事を続けられなかった」と思って気持ちが暗くなります。どうすればいいでしょうか?

a 今回の出来事はより自分らしい生き方を展開させるチャンス。

ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。

仕事が嫌ではなく、続けられない何らかの事情で辞めざるをえなかった場合、すっきりしない思いが残り、自分を責め、辞める原因になったことを考えて気持ちが暗くなることもあるかと思います。

今回このご相談を、心理セラピスト・音楽療法士であり、東京都で『SONORA STUDIO』を主宰されている大塚彩子さんにお話を伺いました。

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苦しい出来事は、幸せな人生のためのチャンス

今回の出来事、相談者さんにとってはつらい経験だったと思います。しかし、この一見苦しい出来事は、あなたが世間や誰かの期待に応えて生きていくのではなく、自分がより幸せに人生を進めていくための大きなチャンスなのです。

幼少期の誤解で自分を責める言葉が生まれる

「もっと頑張れたのではないか」という言葉から、相談者さんが仕事を辞められて、何も成果を出さない自分を心地悪く感じているのではないかと思います。おそらく今まで、仕事を通じて、“やること”“できること”“がんばること”に多くの価値を見出してこられたのではないでしょうか?

例えば、子どものころに、「勉強でいい結果を出したり、家の手伝いで誰かの役に立つからこそ自分の価値が認められるんだ」と思い込むと、大人になっても同じように、仕事などで成果を出さないと自分は価値がないと考えてしまうことが多いです。何もしていないことに対する罪悪感もついて回るでしょう。

もちろん、実際に勉強ができないと怒られたという経験があったかもしれません。そのことを、子どもは、「成果を出さないと自分は価値がない」と解釈してしまうことも多いのですが、それは誤解なのです。親はそこまでのつもりで言っている自覚はありません。

特に小さなお子さんがいらっしゃる人なら、わが子がなんらかの成果を出さなくても、「そこにいるだけでいい」と感じることがあるかと思います。

それはきっと、あなたのご両親も同じでしょう。言葉にするのが下手な親もいるかもしれませんが、心の底ではそんな思いもきっとあるはずです。そう考えると、「成果を出さないと価値がない」という考えは子どもの誤解であり、大人になってもそれに縛られて生きるのは、苦しくて窮屈ですよね。

自分を責める言葉がなくなる4つのワーク

しかし、「何か成果を出さないと存在価値がない」という自分への無価値感が幼少期からの誤解と知ったとしても、常に自分や子どもを責める言葉が浮かび苦しいままかもしれません。そこでこの4つのワークをおすすめします。

(1)やめてみる

これまでやっていた、

・仕事を早急に探す
・スキルアップのためのセミナーを受ける
・本を読む
・資格を取るための勉強をする
・本当は気が乗らないのに運動する
・子育てや家事を過剰に熱心にやる

など、「頑張ることでなんとかする」という回路をいったんストップしてみましょう。むしろ、“頑張らないことを頑張る”“なにもしないことを頑張る”をやってみるのです。

(2)旦那さんに弱音を吐いてみる、ねだる、お願いする

旦那さんに今の苦しい気持ちを伝えてみましょう。できないことは、「できない」といってみましょう。

また、今まで自分のお給料や貯金で家計をまわしていた部分、自分の買い物をしていた部分を旦那さんに出してもらう、まだ自分の貯金でやりくりできたとしても、あえてワークだと思って、出してもらえるように頼んでみるのもいいでしょう。

今まで経済的自立と思って頑張ってきた人ほど苦しくて抵抗あるかもしれませんが、旦那さんに頼る経験、負ける経験をしてみると新しい発見があるかもしれません。

(3)苦しい思いをリセットするワーク

苦しい思いが出てきたら、紙に書き出してみるのもよいですね。

「頑張れない自分は価値がない」「何もしていないとダメ人間になる」などの言葉を実際に書き出したら、今度は意味を正反対にした文にします。「頑張れない自分でも価値がある」「何もしていなくても素晴らしい人間だ」のように。

次にその意味を反対にした文がもっともだと思えるような理由や証拠を探して、「なぜなら……」といくつも書き出します。こじつけでもいいのです。たくさん理由がみつかればみつかるほど、苦しい思いはリセットされてニュートラルになっていきます。

(4)瞑想する

頭でいろいろ考えてしまう人ほど効果的です。少し慣れが必要ですが、自分がただここにいるだけでいいという安らぎを体感することができます。

浮かんでくる罪悪感は流す

このような日常を過ごしていると、こんな頑張らない自分でいいのか、このままでいいのかというような罪悪感が出て苦しくなるかもしれません。

まず、そういった罪悪感が出たら、「罪悪感がある」ということに気づくことが大切です。そして次は、「私の中に罪悪感があるなー」と距離をとって見つめながらそのままにしておく練習をしましょう。するとその罪悪感は流れてそのうち、「これでいい」と感じることが多くなっていきます。

今はスキルアップや成果を出すことを頑張るのではなく、罪悪感を感じてもそのままにすることを頑張ってみるのが、新しい自分へと成長するコツです。

罪悪感を流したことで自分責めの言葉が減る

この罪悪感を流していくことで不思議と自分や子どもを責めることが減ります。すると、自分を責める暗い気持ちが無くなるだけでなく、今のあなたによりふさわしいチャンスが出てきたり、パートナーシップも充実したりと、より自分らしい生き方が展開されていくようになるのです。

苦しい時期を乗り越えたからこそ、今まで味わえなかった新しい幸福感を味わえるようになる日がきっと来ます。


私は以前、自分の収入が減ったとき、夫にお願いして自分の美容院代を出してもらうのに、すごく心が抵抗したことがありました。しかし、大塚さんによると、抵抗があればあるほど、この4つのワークは効果的とのことです。ぜひお試しください。

大塚彩子氏【取材協力/大塚彩子氏】

1967年生まれ神奈川県出身、SONORA STUDIO主宰 日本音楽療法学会認定音楽療法士 心理セラピスト。
約20年間にわたり、ピアノ・作曲・編曲など音楽家として活動後、「燃え尽き体験」をきっかけにして、音楽療法をはじめ、さまざまな心理療法やメソッドを学び、実践を積む。主に自己肯定感をテーマにした「ビリーフワーク」を提供し、個人セッションやワークショップを行っている。
ソノラ・スタジオ

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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)

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