子どもの脳に悪影響!? ゲームのし過ぎで発症する「テクノストレス」とは
2015年4月23日 | よみもの子どもの脳に悪影響!? ゲームのし過ぎで発症する「テクノストレス」とは

【ママからのご相談】
小学6年生の息子がいるママです。息子が携帯ゲームばかりしています。友人もみんなゲームをしているということで全くやらせないというのも現実的ではないですが、ずっとやっているのも心配です。どういう状態ならやめさせるなどの基準はありますか?
テクノストレスが出たらゲームをやめさせて、子どもと一緒に散歩や運動を。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
ゲームとのつきあいかた難しいですよね。私は幼少期からゲームをやっていたこともあり、また、息子が友人とのコミュニケーションにゲームが不可欠でもあり、全面的に禁止するのは現実的でないと思い、どういう付き合い方をしたらよいのか考えています。

この7つの症状が出たらテクノストレスの第1段階
東海大学医学部教授の保坂隆さん監修の著書『親で決まる!キレない子どもデキる子どもの育て方』には、子どもに次のような症状が見られたら、テクノストレスの第1段階とあります。
(1)生あくびを頻繁にするようになった
(2)まばたきを繰り返したり、まぶたが痙攣する
(3)集中力が続かなくなった
(4)夜更かしをするようになった
(5)昼間に居眠りをするようになった
(6)肩の痛みを訴える
(7)音に敏感になった
『これらはすべて、子どもの脳が強いストレスにさらされているために起きることです。こんな状態では勉強がはかどらないだけでなく、脳の正常な発育も妨げられることになります』
とのことです。
息子も、以前、まぶたが痙攣する、夜更かしなどがありました。今思えばテクノストレスだったようです。今はゲームしている息子にこれらの症状が出ていないか気を付けています。
テクノストレスが現れたら散歩や運動
『親で決まる!キレない子どもデキる子どもの育て方』には、テクノストレスが現れた際、こういったことを勧めています。
『どのハイテク機器にも近づかせないことです。そして外へ連れ出し、子どもと一緒に散歩や運動をしましょう。肉体にほどよい疲労を与えることによって、脳や神経はストレスから解放されます』
息子がゲームを長時間やっているとき、「止めなさい」と言うだけでは、その場では止めても、私が別の部屋に行くと、すぐにまた始めてしまうことがあります。
こういった場合、叱る、その場で止めてもすぐ始めるの繰り返しでお互い気分が悪くなるので、ゲーム機を渡してもらうようにしました。すると、きちんとやめられるようになりました。
そして、休日であれば、一緒に外に出て家の近くを散歩したり、買い物に行ったりすることが多いです。やはり、外出して体を動かすといい気分転換になるようで、息子もイライラが減っているような感じがします。
今は、携帯ゲームやスマホがあって当たり前になってきています。ゲームから学べることもありますし、全面禁止ではやはり友人関係にも影響することがあるので、いいお付き合いを考えていきたいですね。
【参考文献】
・『親で決まる!キレない子どもデキる子どもの育て方』保坂隆・著
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)