ミミズ腫れはイヤ! 「帝王切開の傷跡」が目立たなくなるケア方法
2015年4月20日 | よみものミミズ腫れはイヤ! 「帝王切開の傷跡」が目立たなくなるケア方法

【ママからのご相談】
先月出産したばかりの新米ママです。緊急帝王切開となったため、お腹は縦に切ったのですが、普通の帝王切開の場合は横に切ることが多いと聞きました。縦に切ると回復が遅かったり、傷が残りやすかったりするのでしょうか。先生から、傷はだんだん薄くなっていくとは言われたのですが、どのくらいで薄くなっていくのでしょうか。
帝王切開は妊婦の状態や医療機関の方針によって切り方が変わりますが、どちらの方法でも1年くらいで薄くなることが多いようです。
ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。
出産後、少し落ち着いて帝王切開の傷を見ると、ちゃんと薄くなっていくのかどうか心配になってしまうお気持ち、よくわかります。私も帝王切開を2回経験しているので、産婦人科の医師から聞いたお話と、自分の経験談から帝王切開の傷の回復についてご紹介したいと思います。

帝王切開にはなぜ横切りと縦切りがある?
逆子など、事前に普通分娩だとリスクがあることがわかっている場合は予定帝王切開となり、母体への負担が少ない横切りに、突然の妊娠高血圧症候群や胎児仮死、胎盤早期剥離などで、早期にお産を進めなければ母体や胎児の命にかかわってくるような状態の場合は緊急帝王切開となり、手術時間が短くすむ縦切りの方法がとられます。
それぞれの方法にメリット・デメリットはありますが、傷の回復力や傷が盛り上がってケロイドになるかどうかは個人差も大きいのが実情です。一般的にはどちらの方法でも1年くらいかけて傷跡は徐々に薄くなっていくとされています。
帝王切開の傷の回復に役立つアイテム
帝王切開の傷は糸やステープラーと呼ばれるホッチキスのような針で縫合され、1週間程度経過を観察し抜糸・抜鈎(ばっこう)します。この処置のときに、サージカルテープか傷口の閉鎖を補強するテープを貼ってくれる場合があります。これを退院後も帝王切開の傷口に貼ることで、ケアが可能です。
ジェルシートと呼ばれる傷口の閉鎖補強テープの場合は傷の大きさに合わせてシートを切って貼るだけです。サージカルテープは、傷口に対して垂直に何枚も重ねて貼っていきます。傷口の大きさにもよりますが、私の経験では、5枚くらいを少しずつずらして重ねて貼っていました。傷口を寄せて貼るようにすることで、傷の広がりやミミズ腫れの悪化を防ぐことができます。
また、入浴後、テープを貼る前に保湿剤で傷口を保湿すれば、乾燥を防ぎ、肌細胞の生まれ変わりを促すことにもつながりますのでおすすめです。
いかがでしたか。帝王切開の傷は、産後すぐだと痛みもあり、目立ちますので気になりますが、時間の経過とともに薄くなっていきますので、毎日のケアが大切です。
ジェルシートもサージカルテープも毎日張り替える必要はなく、はがれてきたら張り替えます。ただし、テープやシートにかぶれやすい人は、傷口のかゆみが強くでてしまうことがあるので、テープの使用は避け、保湿剤を塗って対応することになります。
【参考リンク】
・初めての分娩 | ユニチャーム
【関連コラム】
・子宮口を広げて分娩を誘発する”ラミナリア”の痛みとは
●ライター/MAKI(健康・美容ライター)