ルール決めは必須!? 子どものスマホ依存やトラブルを防ぐアプリ3選
2015年4月16日 | よみものルール決めは必須!? 子どものスマホ依存やトラブルを防ぐアプリ3選

【ママからのご相談】
中学3年生の娘がいます。塾へ通うことになり、帰りが遅くなるため、ケータイ購入を検討しているのですが、本人は友達と連絡が取れないからスマホがいいと言って譲りません。もしスマホを渡した場合、どうすれば安全に使ってもらえるでしょうか。
スマホはツールであることを徹底して教え、アプリで依存を防ぐ。
ご相談ありがとうございます。ライターの川中利恵です。
低価格帯SIMの普及、そして機種自体も安価なものが登場したためか、中高生のスマホの所有率が伸びているようです。実際に、2014年8月に発表されたMMD研究所の調査によると、中学生のスマホやケータイの所有率は58.4%、そのうち半数以上がスマホを所持しているという結果が出ています。おそらくこの流れは年々加速するものと思われます。
わが家の次女が通う都内の中学の場合、帰宅後、LINEなどのSNSを通じて、遠足の班分けなどを子どもたちが話し合って決めてしまうことも多々あるようで、まだスマホを持たせていない次女は、少々肩身の狭い思いをしている様子です。
聞けば、スマホを持っていないクラスの女子は次女含めて3名程度なのだとか! 私も少し驚いて心揺らぎましたが、本人が、「まだ大丈夫」というので、今のところ様子見をしている最中です。
居住地域などによっても状況は変わるかと思いますが、おそらく相談者の娘さんも、同じ状況なのかなと推察します。

なぜスマホが必要なのか、メリットとデメリットを話し合おう
とはいえ、日々ニュースで報道されているような、スマホ依存や犯罪に巻き込まれる危険性を考えると、子どもにスマホを持たせることによる心配は、やはり尽きません。実のところ、出会い系やら課金関係で起こるトラブルは、新たなツールが普及するたびに問題になることなのですが、これを防ぐ方法はといえば、やはりコミュニケーションが一番なのかなと私自身は考えています。
わが家の長女は高校進学が決まってからスマホを持たせましたが、最初にインターネットの危険性やスマホの怖さについての話し合いをして、ルールを決めました。
主なルールは以下の5つです。
・わからないこと、びっくりしたこと、怖いことがあったら必ず報告する
・課金が必要なことはなぜ必要なのかを説明する。できないものは課金しない
・やらなければならないことをやってからスマホをいじる
・インターネット上に個人情報を流さない
・約束を守れなかったら、没収する
もちろん、ある意味新しいおもちゃが手に入ったばかりのころは、夢中になってしまうものです。そこで、補助としてアプリを導入しました。
スマホを安全に使うためにやっておくべきこと
キッズスマホやシニアスマホなどは、最初から使用できる機能を制限することで安全性を高め、販売されています。しかし、一般的なスマホは基本的に自由度の高さが売りでもあるので、このような機能がありません。それを悪用されてしまうことも少なくないのです。
まず、基本であるセキュリティアプリは必ずインストールしましょう。大手キャリアと契約するのであれば、フィルタリングオプションをつけることをおすすめします。回線を使用しているときはもちろん、Wi-Fiを使用したときにも年代に応じた有害サイトのブロックを行えます。
スマホとうまく付き合えるようになるまで使えるアプリ
しかし自由度の高さゆえ、キャリアが提供するフィルタリングでも、使用できるアプリの制限をしておかなければ、必ず抜け道ができてしまいます。そこで私は、長女のスマホへ、以下の機能を持つアプリをインストールしました。
・特定のアプリの使用制限ができる機能
・居場所がわからなくなったら親が検索できる機能
・勝手にアプリをインストールできなくなる機能
アプリの使用制限は、安全性を高めるだけでなく、依存と夜更かし防止のために必須です。最初からワンセグなどのプリインストールアプリを使えなくしたり、アプリを一定時間以上使用すると停止させることができたり、特定の時間を過ぎると緊急の電話以外は使用できなくするものもあります。
居場所を検索する機能は、長女がよく道に迷うので、助けを求められたときに対応できるように入れました。今は本人が地図アプリを使えるようになったので導入していませんが、小学生であれば入れておくと安心できるかもしれません。
そして最後のアプリのインストールですが、有料アプリと無料アプリの違いがまだ判らないときは必須でしょう。必要なアプリ以外は使わせないことを徹底できます。
それでも最初のころはスマホを手放せず、わりと親子で戦いました。最初の約束通り、何度か没収したこともあります。しかし長女がスマホを持つようになって1年たった今、ようやくツールとしてドライに使いこなせるようになったようです。粘り強く対応した成果か、単にほかに楽しいことがあるからなのかはわかりませんが……。
子どもを守ることに特化したアプリ3つ
まもるゾウ+
アプリ使用制限、使用時間制限、災害発生時の安否確認、プライバシーガード機能などを搭載。無料。
i-フィルター
有害サイトブロック、使用時間制限、現在地情報、通話発着履歴レポート機能などを搭載。月額324円~。
スマモリ
有害サイトブロック、使用時間制限、現在地情報、使用アプリレポート機能などを搭載。月額400円。
新しいツールはとかくわからないことも多く、ただ怖いものとしてとらえてしまいがちです。しかし、スマホはあくまで生活を便利にする道具の1つでしかありません。
まずは、親子のコミュニケーションをしっかり取ることを前提として、親がスマホというツールを知り、そのメリットとデメリットを子どもに教え、粘り強く対応することができれば、スマホを持つ子どもが犯罪に巻き込まれる率は激減するのではないかと私は思います。
【参考リンク】
・小学生低学年の半数が「子供向け携帯電話」を所有 | MMD研究所
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●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)