もう揚げ物はOK? 生後8か月の赤ちゃんに与える“離乳食”の目安
2015年4月16日 | よみものもう揚げ物はOK? 生後8か月の赤ちゃんに与える“離乳食”の目安

【ママからのご相談】
離乳食も始まり、何でも食べてくれます。ただ主人が揚げ物が好きで、よく作るのですが、8か月の子どもに揚げ物はまだ早いですよね? 主人は、「そんなに神経質にならなくても、もう大丈夫だよ」とあげたがるのですが、どうなんでしょうか? 無神経と言うか考え方が雑な主人にイライラします。私が神経質なんでしょうか?
揚げ物はせめて1歳になるまで待ちましょう。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
赤ちゃんの離乳食が始まるとあれこれと気を使うママが多いのに対し、パパは赤ちゃんが食べられるようになった喜びの方が大きく、ついあれもこれも食べさせてあげたくなる傾向があるようですね。

8か月の離乳食の目安
このころになると、好奇心も強くなり色んな物を口にしたがりますが、まだ大人と同じものは食べられません。1日2回食で食事のリズムを覚えさせて、色んな味や舌触りを楽しませてあげましょう。
1回あたりの目安量としては、5~7倍粥を大さじ3~5程度。野菜を舌で潰せるくらいの硬さに茹でてみじん切りに。タンパク質はお刺身を1~2切れを茹でてほぐしたものを。お肉はササミなど脂肪の少ない物を茹でてすりつぶしてあげてください。
暖かくなってきたので、ついそのままの方がおいしいのでは? と思えるお豆腐も茹でて粗みじんに切った方がいいでしょう。分量は大さじ2杯程度。ご飯、野菜、タンパク質をバランスよく与えましょう。
揚げ物は1歳を過ぎてから
1歳を過ぎたら小さじ1杯程度の油を使っても大丈夫ですが、同じ脂質でも魚に含まれるEPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸がいいでしょう。また唐揚げは油の過剰摂取だけでなく、下味に使われるニンニクなどもまだまだ子どもの消化器官には負担をかけてしまうので、食べたがらなければ2~3歳になってから与えても構いません。
「味がないとおいしくない」は大人の思い込み
塩やしょうゆ、みそなどの調味料は赤ちゃんには必要ありません。食材そのものの味で十分うま味があります。赤ちゃんはお腹の中の羊水に含まれるアミノ酸(うま味成分にもなります)の味に慣れています。また、食材自体に糖質やナトリウムも含まれているので、調味料で味を付けるとかえって取り過ぎになってしまいます。
また、市販のダシの素やコンソメスープの素、鶏がらスープの素には塩分だけでなく、化学調味料や添加物が非常に多く含まれているので、面倒でも“長い子育てのわずかな期間”なので、しっかり自然な食材からダシをとってあげましょう。
【参考リンク】
・はじめての離乳食 | 赤ちゃん&子育てインフォ
【関連コラム】
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)