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単なるクレーマー!? “モンペ”認定される親の特徴と体験談7つ

単なるクレーマー!? “モンペ”認定される親の特徴と体験談7つ

※この記事は4月17日に加筆・修正を行っております。

皆さんは「モンペ」または「モンペア」という言葉はご存知でしょうか。

モンペとは、モンスターペアレントのことをいいますが、そもそも『モンスターペアレント』とはどういう意味でしょうか?

Weblio辞典によりますと、「学校などに対して自己中心的かつ理不尽な要求をする親を意味する。」という意味だそうです。

また、あるアンケートによれば、86%もの教員が自分、もしくは校内でモンスターペアレントの対応経験があると回答しています。

そう考えると、モンスターペアレントとはとても抽象的な定義でありながら、多くの教員が出会っているものということになります。

教員の受け取り方でそうかそうでないかが決まるところがあるといえますが、誰でも踏み外してしまうとモンペであるといわれてしまう恐れもあることになります。

モンペが出現してきた時代背景

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「モンペ」という名称が一般的になる前から、学校や教師に理不尽なクレームを行う保護者は存在しており、特に目立つようになったのは1990年代後半からと言われています。

この年代に子どもが学校へ行くようになった親たちは、校内暴力や体罰などがよく見受けられたころに学生を経験しており、教師への敬意を持たない傾向にあるようです。

また、バブル期には人気の低かった教師が、バブル崩壊後は終身雇用の保障された身分であることで地位を高め、それが妬みの対象となっているという背景もあるでしょう。

さらに、保護者たちが消費者意識を学校へ持ち込み、同じ値段であれば均一なサービスを受けて当然と考え、担任の質などに差がある場合、それを不当なものと捉えるようになったこともあげられるようです。

なお、「モンスター」という名称が使われているのは、人間でないものとして保護者との関わりを持ちたくないとの思いからとされています。

モンペになってしまう原因5つ

原因3

非常識な言動や行動を取るモンペは、一体何が原因でそうなってしまうのでしょうか。以下では、モンペになってしまう原因として考えられる要素を挙げていきます。

子どもに依存しすぎている

モンペは、自分の子どもを大切に思うあまり、子どもを傷つけたり悲しませたりするものを許しません。

そのため、周りからするとささいなことでも学校に怒鳴り込んだり、「特別扱いをしろ!」と無茶な要求を繰り返します。

また、こうした親は子どもの自主性を無視し、親自身の考えを押し付けてしまうことが多いので、子どもの自尊心が低くなる傾向にあるようです。

この場合親と子供の考え方に差が生まれてしまうことで、逆に信頼が損なわれてしまう恐れがあります。

自分の思いを子供に無理やり当てはめることは避けましょう。

学校への不信感

近頃はニュースなどで凄惨なイジメが多く報じられていますが、その度に「学校は隠蔽するつもりだった」「教師がイジメを無視していた」などと学校側のネガティブな事実が明るみに出てきます。

学校での様子はなかなか家庭で見れないこともあり、都合の悪いことは特に隠蔽していると考えてしまう人もいるようです。

そのため、保護者の中には教師や学校に対して強い不信感を抱いている人も少なくありません。

モンペがちょっとしたことでもクレームをつけるのは、こうした背景があると言われています。

教師の立場が弱くなった

昔は学校は絶対的な存在であり、教師が子どもに体罰をしても、親は「あんたが悪い! 先生が正しい!」とある程度のことは許されていました。

しかし、最近では教師をあだ名で呼んだりため口で話す子どもが多くなり、教師との距離が近しいものになっています。

教師の立場の強い時代は終わり、子供を尊重しようという姿勢から生徒になめられてしまう先生がいるのも事実です。

そのため、昔よりも些細なことでもクレームをつけやすくなったのではないかと言われています。

日常生活がうまくいっていない

モンペの中には、自身の日常生活に不満を抱えている人が多いようです。

夫婦関係や子どもとの関係、仕事上での悩みなど、うまくいかないストレスを発散させるためにクレームをつけて怒りのはけ口にしているのです。

教師が問題を解決しようとしない

モンペの中には、担任の先生が問題について真剣に取り合わないせいでモンスター化したという人もいます。

子どもがイジメられている証拠が明確にあるにも関わらず何も行動を起こしてくれない、子どもの進路を適当に考えている、など教師側の不誠実な態度によって徐々にモンスター化してしまうのです。

教師も多くの生徒と関わっている身ではありますが、個への対応があまりにもひどいことは親からすると許せない事実となるわけです。

モンペの特徴8つ

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さて、ひと口に「モンペ」と言っても、モンスターペアレントにはさまざまな特徴があります。

以下では“モンペ”の主な特徴についてお話ししていきます。

学校への依存心が強い

モンペの特徴の一つに、“学校への依存心が強い”ということが挙げられます。

たとえば、「昼食後にハミガキをしてあげて」「子どもが自分で起きられないからモーニングコールして」などと、本来家庭で教育すべきことまで全て学校にやってもらおうとします。

この過剰な要求の裏には、「学校は教育だけでなく、子育てもしてくれる場所」という認識誤認があるとされ、当の本人には“学校に迷惑をかけている”という自覚がありません。

「家じゃ言うこと聞かないから、学校にやってもらおう」と考えている方は、モンペの可能性がありますのでご注意を。

過保護

モンペの代名詞ともいうべき特徴ですね。「ウチの子を学芸会の主役にしてちょうだい」「息子を叱りつけるようなマネは絶対にやめてください」「子どもが先生を嫌ってるからクラス変えてちょうだい」などなど……。

わが子がかわいいという気持ちはどんな親でも一緒ですが、「特別扱いしろ!」と息巻いている人はどこからどう見てもモンペです。

自分の子を愛するあまりに周りが見えなくなってしまうのは危険なことになりますね。

育児放棄している

こちらは過保護の逆ですが、子どもの世話を全くしない親もモンペに含まれます。

たとえば、子どもの洋服を洗濯しない、お風呂に入れない、食事を与えない、子どもが病気になっても迎えにこない、など育児放棄をしている親も先生やクラスに大きな迷惑をかけます。

やたらと権利を主張する

モンペの中には、法律や権利をやたら持ち出して、教師やクラスメイトの親などを厳しく叱責する人もいます。

「うちの子は風邪で2日休んだから、その分の給食費は払わない」「怒鳴るのは脅迫罪です!」「居残りで塾に行けなかった。その分の月謝返して」など、むちゃくちゃな理屈を振りかざして相手を威圧します。

道徳心がない

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道徳心や倫理観が欠如している親もやっかいなモンペの特徴です。

子どもが友達をイジメていても、「イジメられる方に責任がある」「学校でイジメが起きるのは普通のこと」などと常識では考えられない理屈で開き直ります。

こうした親は、本当に自分や子どもの行動が悪いと思っていないので、どんなに説得しても効果はありません。

暴力をちらつかせる

高圧的な態度に出ることも少なくないモンペですが、これが行き過ぎると実力行使に発展することもあります。

実際に手を出さなくても、「ただじゃおかない」などの言葉で暴力的な手段にでることを感じさせるのです。

中には、身内に反社会的な人物がいることを匂わせ、おどしをかけてくることもあるでしょう。

教師に過度な期待をする

モンペは教師に対して横柄な態度を取ることもありますが、「先生」として敬う気持ちを持っていることも少なくありません。

それゆえ、その期待が裏切られ、「教師なのにどうして」という思いを持つことで、そのギャップから反発心を持ってしまうのです。

相手への期待が、時にモンペを生み出すこともあると言えるでしょう。

周囲の親と交流しない

ご近所付き合いがなくても不思議ではなくなってきた現代。

同じ学校へ通う親とのコミュニケーションが減ってくると、なにかトラブルがあった際にすぐさま学校へと問い合わせることになります。

周りから情報を得られなければ親は不安になり、話を聞く相手も自分の子どもからだけとなってしまうのです。

「わからない」ということがモンペを生み出す原因であることもあるでしょう。

ママ友がモンペだったときの対処法4つ

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ママ友は育児の悩みを共有できたり、学校の情報を交換できたりするのでとても心強い存在です。

しかし、仲良くなったママがとんでもないモンペだった……ということもあります。

そこで以下では、ママ友がモンペだったときの対処法についてご紹介します。

関わらないようにする

せっかく仲良くなったママ友でも、モンペであればなるべく距離をおいて関わらないようにしましょう。

今は学校にクレームをつけているだけでも、いつかあなたにその災難が降りかかるかもしれません。

いきなり無視したり冷たく接するのではなく、「今日は用事があって……」などと理由をつけてうまく距離をおくようにしましょう。

スルーする

モンペなママ友は、自分の非常識な考えを「あなたもそう思わない?」と押し付けてきます。

しかし、面倒だからと同調してしまっては後々もっと面倒なことになりかねません。学校へのクレームに協力しろ! などとお願いされる可能性もあります。

ママ友からモンペ発言をされた際は、同意も否定もせずあいまいに受け答えすることが大切です。

反論しない

モンペは非常識な行動や発言を取るものですが、その多くは自分がモンペだという自覚がありません。

そのため、モンペなママ友の考えに納得がいかなくても、決して反論することはやめましょう。

彼女たちにとって正論とは“自分への攻撃”であり、不愉快な思いをさせれば敵認定されて全力で攻撃をしかけられます。

先入観を持たない

うわさ話から、よく知りもしないママ友に苦手意識を持つこともあります。

「あの人モンペなんだって」と聞いても、それをそのまま鵜呑みにせず、まずは先入観を捨て去ってまっさらな状態で向き合いましょう。

ちょっとした行き違いでモンペ扱いされていることもあり、話してみたらそんな人ではなかったということもあるはずです。

まれに、自分がモンペであることをカモフラージュするために、あえて他人をモンペだと吹聴する人もいるため、見極めるために自分の目で見たことを信じるようにしてください。

ほんとにあったモンペ的体験談7つ

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ここでは、実際に教壇に立つ中学教師の方々から、その行動はモンペ予備軍では? と思ったことのある行為についてお話を聞いてきました。

目薬をお昼12時にさしてあげてください

『中学1年生の担任をしています。結膜炎になった女子生徒がいたのですが、自分で目薬をさせないらしく、「お昼休みに毎日子どもに目薬をさしてあげてください」とその母親から電話がありました。正直、昼休みは質問をしにくる生徒が多いので(中3の受験生も担当しているので)、できないかもしれませんが……と言うとものすごい剣幕で怒ってきました。

目薬くらい自分でさして欲しいし、そんなことは学校に任せるほどのことではないということに気づいてもらいたい、というのが本音です。でもそうは言っても本人がさせないのであればかわいそうなので、クラス委員の女子に手伝ってもらいました』

(40代/中学教師)

朝、ご飯を抜いてきたのでお腹がすいたら何か食べさせてください

『私立なので遠方から来る生徒も多いです。その中で、片道1時間半かかる中学2年生の生徒がいるのですが、母親から、「朝ごはんを食べずに登校してしまいます。育ち盛りなのでお腹がすいたと言ったらおにぎりかパンを食べさせてあげてください。お金は後で払います」と連絡が入ったことがあります。

ここは保育園ではないので自分でなんとかするものだ。購買部で買いなさい。と生徒に直接説得しました』

(30代/中学教師)

(1週間のうち5回は電話をかけてくる母親

『中3の女子生徒のある保護者が、ことあるごとに電話をしてきます。「今日は寒いのにマラソン大会をやるのか」「社会の先生の声が小さくて聞きづらい」「娘の体操服が今週はすごく汚れているのはなぜか」など、挙げだすときりがないです。

授業に対するクレームや疑問などはお伺いしますが、それ以外の細かなご提案は申し訳ないですがスルーさせていただくことも多いです』

(30代/中学教師)

「謝ったら負けだから」が口癖の保護者

『全校生徒の前で、友人を殴った中2の生徒がいました。明らかに、手を出しているし誰もがその生徒に非があると一目瞭然でした。

でも、その母親は、「学校全体で嘘をついているかもしれない」「謝ったら負けを認めることになるから絶対に謝らない」とかたくなで全く話が進みませんでした。状況を客観的に見られない保護者は本当に困ります』

(40代/中学教師)

何かあれば、「うちは弁護士なんですけど」

『授業態度も悪く、友人をいじめたりからかったりする中3の生徒がいました。あまりに目に余る行為なので保護者を呼び出したところ、親は、「うちは夫婦ともに弁護士なんですけど?」と居丈高な対応。何かあれば法廷で闘いましょう、というようなことも言われました。

私は別に保護者と争いたいわけではなく、まずは、お子さんの非を認めて、共に改善していけるようにしたいだけなのです。ちょっと注意をすると内容いかんに関わらず自分の子どもが攻撃されたと思い込み信じられない態度をとってくる親御さんがたまにいてとても疲れます』

(30代/中学教師)

大人の会話ができない保護者

『中2の女子生徒が集団で一人の女子生徒をトイレに閉じ込めて嫌がらせをしていました。それが何度か続いていたことが発覚し、リーダー格の女生徒の保護者を呼び出しました。

すると、その母親は「それは、何月何日のできごとですか?」と聞いて来るので、「○月○日です」と答えると、「何時何分何秒でしたか? その時間にやった、っていうちゃんとした証拠があるんですか?」と小学生のような言い返しをしてきたことがあります。

それ以後、その生徒に関する行動で気づいたことがあれば秒単位まで記載するよう教員間の連絡票をまわしました』

(30代/中学教師)

喧嘩相手の子どもを本気で罵倒する

『中1の女子生徒同士がささいなことで喧嘩をしました。すると、その一人の生徒と父親が、喧嘩相手の子どもを放課後待ち伏せし、親子で罵倒をしたという事件がありました。

本来なら大人が仲裁に入ればいいものを、自分の娘と同じ目線で相手のお子さんを罵るのです。こういった子どもじみた保護者は、何を言っても理解してもらえないケースが多いです』

(40代/中学教師)

ママがモンペの攻撃を受けたときの対処法4つ

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モンペの矛先は、学校や教師だけに向けられるとは限りません。

中にはママ友に刃を向けてくる人もいます。そんなときの対処法をご紹介しましょう。

様子を観察する

なぜ自分がモンペの攻撃を受けているのか、理由がわからないこともあるでしょう。

そんなときは相手をよく観察し、モンペの目的を知ることが大切です。それが判明すれば、いくらでも対応が可能。

モンペではなくとも、子どものこととなるとつい熱くなってしまうのが親です。

相手の悩みをくみ取ることができれば、よき相談相手となることもできるかもしれません。

何事も記録する

モンペの行動がエスカレートすれば、自分の身に危険が及ぶこともあります。

いざというときのために、相手からされたことや言われたことを細かく記録しておくことがおすすめ。

周りに説明するときも、きちんとした証拠があることでスムーズに話すことができるでしょう。

付き合いを減らす

園や学校であれば、子ども同士の付き合いは必要不可欠ですが、親も同様に付き合い続けなければならないわけではありません。

気になることがあれば、少し距離を置いてみてはどうでしょうか。

完全に付き合いをなくすのが難しくても、子どもが卒業するまでと思うだけでラクになることもあるかもしれません。

誰かに相談する

一番怖いのは、悩みを一人で抱え込んで悪いことばかり考えてしまうこと。

相談できるママ友がいれば、まずは相談してみましょう。一人で行動していることが、モンペの矛先になっている理由かもしれません。

心強い味方がいれば被害を最小限に食い止められます。

味方が増えれば、仮にあなたの悪口を言われていたとしても、「そんなことはないはず」とモンペママの方が嘘つき呼ばわりされることになるはずです。

園や学校からモンペ認定されない方法7つ

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国や学校からモンペ認定されない方法を7つ紹介します。

感情的にならない

仮に言っていることが正しくて、相手に非があるとしても、感情的になって罵声をあびせてしまえばモンペ認定されても仕方ありません。

感情的な主張は相手の態度を硬化させるだけで、なにも生み出しません。

もし冷静に話し合う自信がない場合には、事前に書面で言いたいことをまとめておくなど準備しておくといいでしょう。

時間や場所をわきまえる

不安なことがあるとすぐにでも学校へ相談したくなってしまいますが、深夜に電話をかけたり、先生の家に直接訪れたりすることは厳禁。

まずは事前連絡をし、先生の都合のいいタイミングを確認するようにしましょう。

「放課後なら大丈夫なはず」と思っても、先生たちは業務が山積みで簡単に対応できないこともあります。

夫婦で話し合いにいく

もし学校へ話し合いに行く場合には、母親だけでなく父親も同席するといいでしょう。

家族で子どもの問題に真剣に取り組んでいることが伝わります。このとき、スーツなどきちんとして見える衣服を着用するなど身なりにも気をつけましょう。

着ているもので印象は変わりますし、学校側の対応にも変化がでるはずです。

疑問文を交える

不満があるとつい一方的に主張してしまいますが、これではコミュニケーションをとることはできません。

一呼吸置くためにも、会話の中で「○○と思いますが、どうお考えですか?」のように、相手に発言を促したり説明の機会を与えたりすることが重要です。

主張するだけより、スムーズな話し合いをすることができるでしょう。

相手の言い分を聞く

これも(4)と同様、自分の意見だけを一方的に押し付けないということ。

学校でのトラブルを一番最初に耳にするのは子どもの口からであることが多いと思いますが、事実関係があやふやだったり、説明が不足していたりすることもあり、実情を正確に把握していないこともあるはずです。

時には学校側の言い分が正確であることもあり、それを聞かずに話を進めてもモンペ認定されるだけ。

子どもたちと一緒にいる時間は先生の方が長いとも言えるため、まずは相手の言うことを聞くことを心がけましょう。

また、学校での様子と家庭でのこどもの様子は異なっていることもあります。うちの子がそんなはずがない!などと思わずにまずは相手の意見に素直に耳を傾けましょう。

第三者の意見を聞く

大切な子どもの言うことですから、親として一番の理解者でありたいですよね。

子どもがウソをついていると疑ってかかることなどできないでしょう。

しかし、子どもは時に思い違いをしていたり、大げさに伝えたりすることもあります。

少しでも疑問に感じることがあれば、第三者の意見を聞くことも必要です。

こどものお友達や保護者の方を話す際にはトラブルを避けるため、なるべく先生を仲介したり、一緒に行うようにしましょう。

勝手にひとりで解決しようとせずに、周囲と協力して話を聞いていくことが大切です。

 

先生を味方にする

先生に対し高圧的な態度や横柄な態度を取ることは得策ではありません。相手も人間です。

ぶっきらぼうに話す相手よりも、丁寧に礼儀ある態度で接する保護者を大切にしたいと思うのは当然のこと。

話し合いを行う際には、日頃の感謝を伝えつつ、敵意を持っていないことを示すようにしましょう。

モンペに関するマメ知識3つ

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次に、モンペに関する豆知識を3つ紹介します。

アメリカでは『ヘリコプターペアレント』と呼ばれている

日本では1990年代後半から増加傾向にあると言われているモンペ(モンスターペアレント)。

学校に対して理不尽ともいえる要求や非難を繰り返す親のことを指しますが、実は日本だけでなくアメリカにもモンペは存在します。

アメリカでモンペが増加してきたのは日本よりも早い1991年ごろと言われています。

彼らの行動はまるでヘリコプターで学校の上空を飛び回り、自分の子どもや学校を常に監視しているように見えるため、アメリカではモンスターペアレントではなく、『ヘリコプターペアレント』と呼ばれているようです。

『モンスターペイシェント』の略でもある

“モンペ”はモンスターペアレンツの略として知られていますが、実は『モンスターペイシェント』の略でもあります。

子どもに関することで理不尽な要求を繰り返すのがモンスターペアレンツですが、一方でモンスターペイシェントは、病院で理不尽な要求やクレームをし、暴力や暴言を繰り返す患者のことを指します。

簡単に言うと、モンスターペアレントの患者バージョンですね。

彼らの主な行動としては、

  • 診察の順番にクレームをつける
  • 救急車をタクシー代わりに使用する
  • 必要のない薬を要求する
  • 医療費を払わない
  • 看護婦にセクハラをしたり暴言を吐く

などがあります。

彼らの存在に頭を抱える病院は少なくありませんが、病院側には診察拒否の権利がない(医師法第19条)ため、モンスターペイシェントにどんな非常識な行動を取られても、診察をしなければなりません。

モンスターペイシェントの中には、この“医師法第19条”を逆手に取り、やりたい放題する人も少なくないようです。

モンスターペアレントに比べるとあまり表面化していない問題ではありますが、心労により体調を崩す医師や看護師も増えてきているため、無視できない問題と言えます。

アニメファンの間でもモンペが急増中!?

多くの教師を悩ませているモンスターペアレンツですが、実はアニメファンの間でもモンペが急増しているようです。

どういうことかというと、特定のアニメキャラに熱狂しているファンの中には、そのキャラを愛しすぎるあまり、「今週は○○ちゃんが出てなかった! もっと登場させろ!」「あたしの○○にキスさせるなんて許せない!」などと製作陣にクレームをつける人がいます。

この行動がまるで自分の子どものことでクレームをつけている親のように見えることから、アニメファンの間では“モンペ”と呼ばれるようになっているようです。

ちなみに、当初は「クレームをつける人」を揶揄する目的で使われていましたが、今では「可愛すぎる。モンペ化せざるを得ない」などと自虐的に使われてることが多いようです。

一昔前までは「もんぺ?あの作業着のようなズボン?」って感じでしたが、最近ではすっかりモンスターペアレントという意味の“モンペ”が定着しましたね。

モンペは今でも増加しており、2014年には5,045人の教師が精神疾患を理由に休職しています(1990年と比較すると約5倍)。

ニュースやネットなどで頻繁に取り上げられる問題ではありますが、未だに具体的な解決策は見つかっていません。

まとめ

一概にこれを言ったから、これをしたから、「モンペ予備軍である」とは言い切れません。

しかし、

  • 学校は公的な場であると認識すること
  • 自分の子どもを客観的に判断できること
  • 大人の立場で物事を考え伝えられること

が備わっていないとちょっと危険な予備軍になり得るかもしれません(もちろん教師側に問題がある場合もありますのでそこはケースバイケースです)。

もしも、自分はモンペ予備軍かも? もしくはモンペと言われてそう……と思われる方は冷静にご自身の考え方や振る舞いを思い返してみてください。

【関連コラム】
親にも責任アリ? “いじめられやすい子ども”の特徴と対策

●追記/パピマミ編集部
●モデル/ゆみSAYATOYO

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