どんなスキルが必要? ママが在宅勤務を始めるためのイロハ4つ
2015年4月13日 | よみものどんなスキルが必要? ママが在宅勤務を始めるためのイロハ4つ

【ママからのご相談】
30代のママです。4歳の子どもがいます。現在パートで事務をしていますが、最近は在宅で事務などの仕事ができる話を聞きました。子どもが小さいときはなるべく家にいたいので、そういう働き方に興味があります。在宅勤務について詳しく教えてください。
在宅勤務は今までの経験やスキルを活かして、パソコンを使って家で仕事ができます。子育中・介護中でこういった働き方をする人が増えています。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
在宅でお仕事、最近はインターネット環境が発達したこともあり、家でパソコンを使った仕事についてよく聞きます。私の周りでもそういった形でお仕事をされているかたが何人もいます。
今回この質問に対して、さまざまな業種の企業に対し、在宅スタッフによる業務代行のサービスを行っている、株式会社コネクティル取締役・鵜飼雄太さんにお話を伺いました。

在宅勤務のいろは4つ
(1)今の時代の在宅勤務は、スキルを活かす仕事
在宅勤務というと、かつて内職と言われていたように、自宅で工作したものを1つ数円で納品するといったイメージをお持ちのかたもいるかもしれません。
しかし、現在の在宅勤務は違います。もともと働くかたが持っているスキルを活かし、パソコンを使って仕事をします。例えば、具体的な業務では、秘書業務、庶務業務、経理や総務、プログラミング、ライティング、デザインといったものがあります。
(2)どんな人が在宅勤務を選ぶのか
在宅勤務で働く人は、子育て中や介護中といったなるべく家で働きたい何らかの事情がある人が多いです。シングルマザーやシングルファザーのかたもいらっしゃいます。シングルマザーやシングルファザーのかたは仕事に対して特に意欲が高い方が多いですね。
皆さん、平日の10時から16時の勤務を希望するかたが多いです。これは、お子さんが幼稚園や学校に行かれている間や介護のデイケアの間に自宅で仕事をされるようです。
また、一方で21時からというようにお子さんが眠ったあとに仕事をされるかたもいます。お子さんが眠った後の仕事となると、どうしても考えているより負荷がかかる場合があるので、最初は短時間からというように、働くかたが無理ないように配慮しています。
(3)在宅勤務に必要なスキル
いままで外でお勤めの方が、在宅勤務という働き方をしたい場合、パソコンでしたら、ワードやエクセルといったオフィスソフトが使える、メールソフトやスカイプが使えるようになっておくことが必須です。それから、今の仕事のスキルを上げる、今、お勤めの業界のことをより知っておくことをおすすめします。
一番やってほしくないのは、わざわざライター講座といった高額なスクールに通うことです。なによりも実務経験が重視されますので、新たな特殊なスキルのスクールに通っても無駄になることが多いです。
(4)在宅だからこそ気をつけるべき点がある
在宅勤務というのは自宅で仕事環境を持つことになるので、仕事の場所はしっかりと保ってください。
仕事部屋があれば最良ですが、そういった部屋を確保するのが難しい場合でも、オフィスの席のように専用の仕事机を確保する、それも難しいのであれば、最低でも子どもがいたずらできない場所などに、仕事関係の棚を用意することが必要です。お子さんがいる場合ですと、棚がしっかり分かれてないと書類などが無くなるトラブルが起きて大変です。
また、旦那さんと家事・育児の分担について改めて話し合うことも必須です。家事や育児はそれだけでも重労働です。在宅勤務は仕事場所が自宅というだけで、仕事ということ自体は変わりがありません。仕事をされる本人も旦那さんも、在宅勤務だから家のことも今までどおり、もしくは外で働いている以上にできるという認識でいると、負担が増して苦しくなるばかりで、何のために働くのかわからなくなります。ぜひ、話し合う機会を持ってください。
いかがだったでしょうか?
パソコンを使っての在宅勤務は、子育中や介護中のかたの働き方の選択肢が広がると感じました。家庭もキャリアも大事にしたいからこそ、こういう働き方もあると考えていきたいですね。
【取材協力/鵜飼雄太氏】
株式会社コネクティル取締役。大学卒業後、大手電機メーカーに営業職として勤務後、当時の同僚2人と起業。株式会社コネクティルにて、さまざな業種の企業に対し、在宅スタッフによる業務代行のサービス「ユアセク」を展開している。2人の女児の父。
・株式会社コネクティル
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)
●モデル/香南