ほめポイントを探せ! 失敗を恐れる子どもに自信をつける育て方3つ
2015年4月6日 | よみものほめポイントを探せ! 失敗を恐れる子どもに自信をつける育て方3つ

【ママからのご相談】
4歳の女の子の母親です。うちの子どもは、間違えることをとても嫌がります。「どっちの色が好き?」といったような何気ない質問でも、自分の好きな方ではなく、まわりがいいと思うであろう方を答えます。私自身も間違えることを必要以上に恥ずかしく感じる傾向があるので、それが子どもに伝わってしまっているのかな、と思い、「間違えることは悪いことではない」と話すのですが、あまり変わりません。また、私も、子どもが間違ったり、私の希望と違う答えをしたときに不満そうな態度が出てしまっていることがあると自分で感じるので、絶対的に悪いことでない限り、まずは子どもの答えを受け入れるようにと思っているのですが、なかなかうまくできません。
間違えることを恐れずいろいろなことに挑戦できるようになってほしいと思っているのですが、どうすればいいのでしょうか。
できていることを子どもに認識させてあげましょう。
ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。
私の子どもも昔はできていたことが、急にできなくなったり、やらなくなったりして、子どもにチャレンジをさせる難しさを感じていますので、ご相談者様のお気持ちはよくわかります。
子どもに対しては、母親が子どものことをしっかり受け入れてあげること、それから子どもがチャレンジしたときにそれを認め、子どもに教えてあげることが大事です。
齋藤正志さんの『子育てがみるみる楽しくなる魔法の「ほめポイント」』という本に参考になりそうな内容がありますので、ご紹介いたします。

子どもに自信をつけさせる育て方3つ
(1)できるところを拾い出して教えてあげる
恥ずかしがったり、自信がなかったりする子だと、「間違えることは悪いことではない」と教えても、なかなか難しい部分があります。本書には、
『今の時点でできていることや実際自分の考えで行動してできた点を見つけてあげて、そこに対して「よくできたね。すごいね。それでいいんだよ。」と認めてあげると子どもの自信につながる』
とあります。また、このように伝えることで、子ども自身も、「これでいいんだ」とできている自分を認識することができます。ただ、1回やったからすぐに変わるものではなく、何回も子どもを認めてあげることで自信がついてくるものですね。
(2)親が変わると子どもも変わる
子どもの態度や考えを変えるには親が変わることが重要です。子どもは親の鏡と言われるように、子どもは親のことをよく見ており、なぜか親とよく似た考えや行動をとることが多いようです。
子どもを無理に変えるのではなく、まず親が自分の考えを変えていくことも大事ですね。親自身の考えだけでなく、子どもに対しても、普段よりもちょっといいところやできたことがあれば、それがすごいことなんだと肯定的にとらえて少しずつ認めてあげると子どもも前向きに考え方を変えていきます。
(3)子どもが自分からやり出したら口を出さない
人の意見に流されがちな子どもでも、自分のやりたいことや自分の考えを言うケースが少なからずあると思います。その機会を見逃さず、親としては子どもが自分からやりたいとか、自分の考えを言ったときには、否定的な対応せず、口を出さずに見守ってあげることも大切です。
もちろん危険なことにつながるときは叱って注意をするべきですが、自分で行動した結果がうまくいくよう見守ってあげると、それが成功したときに子どもの自信にもつながります。子どもにばれないようにちょっと支援してあげるのもいいですよね。
いかがでしたでしょうか。
人のことを見て意見を言うということは、自分に自信が持てないというところにつながりますので、自信を持たせてあげるという点で上記のようなご紹介をしました。こちらの記事が少しでも参考になれば幸いです。
【参考文献】
・『子育てがみるみる楽しくなる魔法の「ほめポイント」』齋藤正志・著
【関連コラム】
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●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)