黙ってちゃ伝わらない? 育児疲れの妻が夫に言われたいフレーズ3選
2015年4月3日 | よみもの黙ってちゃ伝わらない? 育児疲れの妻が夫に言われたいフレーズ3選

【パパからのご相談】
最近、妻が育児疲れ? なのかイライラしています。そのとばっちりがこちらにも向いてくるので、家に帰っても疲れが取れません。妻のがんばりには感謝していますが、イライラをこっちに向かせない方法はないものでしょうか。
思いやりの言葉をかけてあげるだけで、イライラを抑えることができます。
ご相談ありがとうございます。メンタルケア心理士の桜井涼です。
奥様がイライラしていらっしゃるとのことですね。育児や家事など女性は多くのものを抱えています。男性が家族を支えるために外で戦っているのと同じように、違う方面から家族を支えているのですから無理もありません。
“奥様に感謝をされている”と書かれていましたが、その気持ちを言葉にしたことはありますでしょうか? 恥ずかしいと思うかもしれませんが、言葉にしないと伝わらないものです。だから、思いやりの言葉をかけてあげてください。それがイライラをとばっちりにさせない方法になります。
妻が欲してやまない夫からの言葉を3つ挙げてみましたので、活用してみて欲しいと思います。

妻が欲しい夫からの言葉3選
(1)帰りに何か買ってくるものはない?
これを言える旦那さんは多くないようです。育児と家事で忙しい奥様は、買い忘れがあってもなかなか2回も出かけることはできません。子どもを連れての買い物は、本当に大変だからです。お菓子売り場に行ってしまったり、「おしっこー!」なんてことになるのはざら。おむつをしている子を連れていたらもっと大変です。とても買い物どころではありません。
そこへ、帰りがけにメールや電話でこの一言が聞けたら、どんなに助かることか。どんなものかわからなかったら、写メしてもらえばいいんです。気づいたものを何も言わずに買って帰ればいいと思うかもしれませんが、もし奥様がすでに買っていたとしたら? それでは意味がないですよね。
「帰りに何か買ってくるものはない?」と聞くことが妻に対する思いやりなんです。
汐見稔幸教授の著書、『おーい父親〈Part1〉子育て篇』の中で、「帰りに何か買ってくるものはない?」という言葉を聞けたときに、「結婚してよかったな」と思った主婦が多いということが書かれていました。実際、私が主人から言われたら、「私のことを考えてくれている」と心からうれしく思います。
(2)いつもありがとうね
相談者様も毎日、会社という名の戦場で戦っていることでしょう。家に帰ったらゆっくりしたいと思うのは当然のことです。しかし、奥様は24時間体制で妻と母親をしています。自宅に帰ってきたからゆっくりできるわけではないことを知っておいて欲しいのです。
多くの既婚男性は、「承知している」と言います。しかし、知っているだけで何も思っていない人が本当に多いです。感謝の気持ちすら浮かんでこないなんて言う人もいたくらいですから、相談者様は感謝の気持ちを持っているだけまだいい方だと思います。せっかく思っているのですから、「ありがとう」を言葉にして出してあげてください。そうしないと気持ちは伝わりませんよ。
(3)手伝えなくてごめんね
相談者様は、残業が続いたり休日出勤などが重なって、家事や育児を手伝うことがなかなかできないこともあるのではないでしょうか。そんなときは、この言葉が疲れた奥様を労います。仕事で手伝えないのは仕方がありません。しかし、一言言ってあげるのとそうでないのでは奥様の疲れ方がまったく違います。
その後に、奥様のグチの1つでも聞いてあげたら、奥様も思いやりの大事さに気がつきますよ。忙しさに負けて忘れてしまっていたことを思い出すはずです。
気持ちって“以心伝心”するときと、しないときがあると思うのです。今回紹介させてもらった思いやりの言葉って口に出さないと通じない部類になります。気恥ずかしいと思うかもしれませんが、「奥様を大事にしたい」「イライラしているのを何とかしてあげたい」と思うのなら積極的に言ってあげて欲しいと思います。
夫婦円満でいると、子どもにも良い影響を与えることができますし、奥様がニコニコと心に余裕を持つことができるんです。相談者様、ぜひ言葉をかけてあげてくださいね。
【参考文献】
・『おーい父親〈Part1〉子育て篇』汐見稔幸・著
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)