聞き手のストレス爆発!? いつも同じ相談話をしてくる友達への対処法
2015年4月2日 | よみもの聞き手のストレス爆発!? いつも同じ相談話をしてくる友達への対処法

【ママからのご相談】
3歳の子どもを持つママです、友人からよく相談されます。しかし、こちらが真剣に答えても、いつも同じ相談ごとを繰り返される感じになりストレスになってきました。どうすればよいでしょうか。
ストレスを抱えながら相談を受けるのはお互いのためになりません。きっぱり断って。深刻な問題であれば公的な相談機関をすすめてください。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
顔を合わせることが多いママ友や大事にしたい友人ほど、相談にのっている方がつらくなってきた場合どうしていいかわからなくなりますよね。

相手はあなたに話を聞いてもらうだけですっきりしている可能性も
深澤真紀さんの著書『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』にこのような記述があります。
『「相手がいつも同じ相談事をずっと話していて、こちらが真剣にアドバイスしているのに聞いていない」と思うのなら、相手はあなたにその話を聞いてもらうだけで、すっきりしてもらっているということです』
あなたが、「相手がすっきりしているならそれでいい」と思うのなら、このまま相談を受け続けるかたちでも問題はないでしょう。しかし、そうではなくあなたに不満が残るなら、相手への対応を考える時期にきています。
一番大事なのは相手の問題の解決ではなく、あなたの気持ちです。
不満を抱きながら相手の話を聞き続けない
また深澤さんは著書でこのようにもおっしゃっています。
『不満を抱きながら相手の相談に乗るのは、けっきょくお互いのためになりません。大事にしたい友人ほど、軽々しく相談に乗ったり、不満をもちながら相手の話を聞き続けることは、やめたほうがいいのです。無理をすると関係は長続きしません』
あなたが不満を抱きながら相手の相談に乗っていては、いつかあなた自身の感情が爆発して、「こんなにしてあげているのにひどい!」と相手を強い言葉で非難することにもなりかねません。そうすると今まで培ってきた関係も台無しになってしまうでしょう。
そこまでいくまでに、「今、私も忙しくて話がちゃんと聞けない」と話したり、会ったり電話するのを断ったり、SNSのメッセージやメールであれば返事をしないというのもありです。
深刻な相談であれば公的な相談機関を
夫からのDV、子どもの非行やいじめ、法的なことなど深刻な問題の相談の場合、友人の相談を断ることに罪悪感がある場合があります。
そういった場合は、まずは公的な無料相談機関をすすめてあげてください。役所のwebサイトで“相談”と検索して出てくることもありますし、東京都でしたら、東京都総務局人権部のwebサイトで無料の相談先について調べることができます。
相手から何度も相談される相談者さんはきっととても優しい人なのだと思います。しかし、深刻な相談であればあるほど、素人がむやみに深入りするのは危険です。
深刻な問題であれば専門家にお任せし、そこまでの問題ではなければ自分が苦しくなるまで相談を受けないことをおすすめします。
【参考文献】
・『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』深澤真紀・著
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)