夜になると咳が!? 子どもが“後鼻漏”になる原因と自宅ケア方法3つ
2015年4月2日 | よみもの夜になると咳が!? 子どもが“後鼻漏”になる原因と自宅ケア方法3つ

【ママからのご相談】
5歳の女の子のママです。昼間は元気な子どもが、夜眠ってから咳き込みがひどく、たまに吐いてしまうこともあります。風邪が治っても咳が続くことも多いので、もしかして喘息でしょうか。病院へ行くなら何科が良いかも教えてください。
後鼻漏の可能性があります。耳鼻咽喉科が専門ですので一度受診しましょう。
ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。
昼間は元気なのに、夜になると咳き込んで吐いてしまうのは、子どもさんもママもおつらいですね。昼間は咳がひどくないにもかかわらず、夜眠ってから咳で吐いてしまうという症状は、後鼻漏の可能性があります。

後鼻漏とは?
子どもが風邪を引いて鼻水がよく出ていると、しっかり自分で鼻をかむ子もいれば、鼻をすすってしまう子もいますね。特に、小さいうちは、どうしても鼻をすすってしまう子どもが多いため、鼻をすすることで、鼻の奥の方から喉に鼻水が垂れてきて、痰と絡み、粘りの強い咳がでます。これが後鼻漏です。
また、ウイルスや細菌感染、遺伝などが原因で鼻の副鼻腔というところに炎症が起る副鼻腔炎という病気になっている場合(いわゆる蓄膿症)も後鼻漏の症状がよく見られます。
また、夜間は眠っているので鼻をすすりませんが、寝るときの体勢によって、鼻水がたくさんたまり、それが喉の方へ流れていくため、喉がつまりやすくなり、咳と一緒に食べたものや痰も吐いてしまうのです。
後鼻漏を改善するには?
後鼻漏を改善するには、まず鼻水が多ければそれを改善することです。また、風邪をひいていないのに鼻水がよく出るという場合は、アレルギー性鼻炎の可能性も考えられます。風邪、アレルギー性鼻炎、いずれにしても耳鼻咽喉科が専門となりますので、受診して鼻と喉の状態を診てもらい、必要に応じて治療してもらうようにしましょう。
また、家庭でできる後鼻漏ケアは、次の3つです。
(1)自分で鼻をかめるようにする
(2)鼻吸い器で鼻水を丁寧に吸ってあげてから寝かせる
(3)まくらを高くして寝かせる、横向きに寝かせる
いかがでしたか。
特に寝ているときに症状がひどくなるので、寝る前に鼻水をできるだけ取り除く、喉へ鼻水が流れないように工夫することが日常的なケアで大切なポイントとなります。
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●ライター/MAKI(健康・美容ライター)