マジでキレるの6秒間!? 妻への怒りを抑えるアンガーマネジメント活用法
2015年3月27日 | よみものマジでキレるの6秒間!? 妻への怒りを抑えるアンガーマネジメント活用法

【パパからのご相談】
40代の2児の父親です。仕事が忙しいのに、妻が子育てに協力しろとうるさくて、毎日イライラしています。休日は、風呂掃除をしたり、子どもと遊んだりはしていますが、妻からは、「その程度で、(子育てに)協力した気にならないで」と文句を言われます。かなり疲れているときは、私も頭にきてしまい、大喧嘩になります。どうしたら、妻の言動にイライラせずにいられるのでしょうか?
お互いに考える“手伝う”レベルの差を理解して。喧嘩はタイムアウトルールを!
こんにちは。ママライターのKOUです。
ご相談者さんは、奥さんから育児への協力を求められ、仕事のない休日には精一杯、お手伝いされているのですよね。にもかかわらず、奥さんに文句を言われてしまうから、余計にストレスもたまり、イライラするという悪循環にはまっているようです。
まずは、あらゆるイライラを減らすための対処法をご紹介したいと思います。それは、最近、テレビなどでも話題になっている“アンガーマネジメント”です。日本アンガーマネジメント協会によると、1970年代にアメリカで始まった、アンガー(イライラ、怒りの感情)をマネジメントする(上手に付き合う)ための心理教育のことを言います。

アンガーマネジメントのポイント2つ
(1)怒りの6秒ルール
同協会が教えるアンガーマネジメントの最初のポイントが、“怒りの6秒ルール”。人はイラッとしてから初めの6秒間に一番感情的になって怒りのピークになるので、その間深呼吸したりその場から離れたりすることが大切だそうです。
(2)怒りを記録する
2つ目のポイントは“怒りを記録する”こと。これは、“いつ”“どこで”“どんなことで”怒ったのかなどを記録することによって、自分のイライラの傾向が分かり、無駄な怒りを減らすことにつながります。
確かに、自分がどんなことで怒りを感じやすいのかが分かると、対策も立てやすくなりますよね。
これら2点を繰り返し実践することが大事だと言いますが、ここでは、ご相談者さんの奥さんへのイライラを解消するため、前出の日本アンガーマネジメント協会代表理事・安藤俊介さんの著書『「怒りの感情」が“スッ”と消える イラッとしない思考術』から、イラッとしない対処法3つをご紹介します。
奥さんにイラッとしない対処法3つ
(a)お互いの“自分なりに”を数字で評価してみる
自分なりに家事や育児を協力しているのに、奥さんに、「やっていない」ととがめられてしまうのは、お互いに考える“手伝う”というレベルが違っているということです。
このような場合、家事や育児などをどの程度手伝っているかどうか、お互いに点数をつけてみます。
例えば、旦那さんが10点中7点くらいの努力をしているのに、奥さんからみると10点中3点くらいしか満足していないという評価だとします。
このように点数化により評価の差が4点と分かることで、その差を埋めるために具体的に何をすればよいのかを考えられれば、お互いのギャップを小さくすることができると言います。
(b)(奥さんの)機嫌が良くなるパターンを見つける
奥さんが機嫌の良いのは、どんなときでしょうか? “服装を褒めたとき”、あるいは、“子どもの成績が良かったとき”……お互いにうまくいっている日を思い出して、奥さんの観察から始めましょう。
きっと、奥さんの機嫌が良くなるパターンがあるはずです。そのパターンを見つけたら、その回数を増やすためにできることを考えて行動してみましょう。うまくいくことを見つけて増やすことが、家庭内でイライラしないための一番のコツだそうです。
(c)自分の“自信のなさ”を受け入れる
奥さんからとがめられる際に、「○○さんの旦那さんは当たり前に家事を手伝うんだって」などと、他の家庭を引き合いに出されることがあるかもしれません。旦那さんに対する不満を言うために比較されているようであれば、気持ちの良いことではありませんよね。
私たちが比較されて不愉快に思う裏にあるのは、“自信のなさ”です。比較されていることについて自信がないから、比較をされると劣等感を感じ、責められているような気持ちになってしまうのです。自分を責められている気分になるので、自分を守るために怒りを感じると言います。
とはいっても、比較されたときに感じる感情は、自分自身が苦手なことや弱いところ、指摘されたくないことなどに気づかせてくれます。こんなときこそ、自分を見つめるチャンスと思い、自分の“自信のなさ”を素直に受け入れてみることをオススメします。
夫婦喧嘩には“タイムアウトルール”
最後に、夫婦喧嘩になってしまったときの対処法について、触れておきます。
夫婦喧嘩するときは、タイムアウトのルールを決めておきましょう。たとえば、喧嘩をしたときに、「○分後に戻る」という約束をしたうえで、その場から離れてもよいとお互いに合意しておくのです。このような頭を冷やす時間としてタイムアウトのルールをつくっておけば、冷静に話し合いができるようになるそうです。
ご相談者さんも、ぜひ、試してください。
【参考文献】
・『「怒りの感情」が“スッ”と消える イラッとしない思考術』安藤俊介・著
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●ライター/KOU(ママライター)