妊婦は要注意! タバコの煙をマスクで防ぐ方法&その他の対策
2015年3月20日 | よみもの妊婦は要注意! タバコの煙をマスクで防ぐ方法&その他の対策

こんにちは、健康・美容ライターのMAKIです。
タバコの煙を間接的に吸い込むと、喉の痛みや目の痛み、頭痛、倦怠感などの症状が現れることがあります。これを受動喫煙症と呼んでいます。自分がタバコを吸わないのに、こういった受動喫煙による症状が現れるとつらいですよね。
なんとかマスクなどで煙を予防したいところですが、実は一般的なマスクではタバコの煙を防ぎきることは困難とされています。
> タバコの煙とPM2.5の関係(P1)
> 日本の受動喫煙対策(P2)
> 妊娠初期に受動喫煙を受ける影響(P2)
> マスクでタバコの煙を防ぐのが難しいワケ(P2)
> タバコの煙をできるだけ防ぐには?(P3)
> マスク以外にタバコの煙を避ける方法(P3〜4)
> 部屋を効果的に換気する方法(P4)
> まとめ(P4)
タバコの副流煙とは

まずはそもそもタバコの副流煙にはどんな害が含まれているのかを見ていきましょう。
タバコの煙は大きく分けて3つの種類があります。
(1)主流煙(喫煙者本人が吸い込む煙)
(2)副流煙(タバコの先から出ている煙)
(3)呼出煙(喫煙者の口から出てくる煙)
このうち、(2)と(3)は喫煙者本人でなくても吸い込む可能性があり、これを“受動喫煙”といいます。
とりわけ副流煙には人体に害を及ぼす成分が数多く含まれていると言われ、主流煙に比べると、主要な有害成分は以下のような割合となっています。
・タール……主流煙の3.4倍
・ニコチン……主流煙の約3倍
・一酸化炭素……主流煙の約5倍
ちなみに、タールは発がん性物質を含んでおり、ニコチンは血管収縮作用、一酸化炭素は体内組織の酸素欠乏を引き起こすなどの害があります。
昨今、世界において受動喫煙対策が強化されている理由が分かりますね。なんとなく臭いが嫌いだから……という単純な理由では決してないわけです。
タバコの煙とPM2.5の関係

タバコの煙を防ぐ方法をご紹介する前に、タバコの煙とPM2.5の関係を説明する必要があります。
ここ数年、毎年春先になると大陸からの黄砂やPM2.5が話題になります。
PM2.5は、非常に小さい粒子であるため、人間の肺の奥まで到達するということで、心臓病や喘息、肺がんなどが増え、死亡率が高くなるというデータがあり問題にされています。
日本エアロゾル学会の定義によると、このPM2.5は、物質の名前ではなく直径が2.5ミクロン以下の非常に小さな粒子状物質全般をさす言葉です。
しかし、PM2.5全てが悪いものではなく、古来より存在する自然由来の物質もあります。最近問題となっているのは、PM2.5に分類される物質のうち、発がん性を指摘されているベンゾピレンなどです。
では、このPM2.5がタバコの煙とどう関係するのかというと、タバコが燃焼したときに発生する煙もPM2.5なのです。つまり、タバコの煙を防ぐには、PM2.5対策と同様の対策をする必要があるのです。
→次ページでは、日本の受動喫煙対策について見て行きましょう!