1万円からスタート可! 投資信託とファンドの選び方のヒント3つ
2015年3月19日 | よみもの1万円からスタート可! 投資信託とファンドの選び方のヒント3つ

【ママからのご相談】
最近NISAや日経平均株価が上昇したニュースなどが気になります。株より投資信託の方が少額で始められると聞きました。投資信託はどうやって選べばよいのでしょうか?
投資信託はさまざまな資産の組み合わせです。
長らく10,000円前後で推移していた日経平均株価は、2012年後半から上昇に転じ、2015年2月に18,000円を回復しました(日経指数情報サイトより)。今まで投資に無関心だった方も、投資に興味が出てきたのではないでしょうか。投資信託は商品によって投資対象や仕組みが違います。ここでは、投資信託の仕組みについての簡単な説明と、代表的な投資対象と、運用手法について解説します。

投資信託とは
個人で個別の株式に投資すると、資産家でない限り一銘柄のみへの投資などに偏ってしまいます。投資信託は、少額の資金を集めて基金(ファンド)を作り、複数の資産に投資するもので、一つの投資信託で分散効果が得られます。また1万円程度から投資できるので、複数の投資信託を買うことで、分散投資をすることが可能です。
投資信託の投資対象のポイント3つ
(1)株vs債券
株式に投資するファンドか、国債や社債などの債券に投資するファンドか。昨今はこれだけでなく、REIT(不動産投資信託)を組み入れたものも多数あります。
(2)国内vs海外
国内の資産に投資するファンドか、海外の資産に投資するファンドか。海外の資産に投資する場合は為替変動リスクが加わります。
(3)単一の資産vsバランスファンド
単一の資産を対象としたものは、例えば国内株式のみを投資対象としたファンドで、バランスファンドは、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券などに分散投資したファンドです。これらの資産を組み入れる比率は、各ファンドによって一定の方針のもとで決められています。
運用手法
運用手法には大きく分けてインデックスファンドとアクティブファンドがあります。
インデックスファンドは、株価指数などに連動した運用成績を目指すファンドです。代表的な日本株のインデックスファンドは、日経平均株価に連動するものがあります。
アクティブファンドは、運用会社のファンドマネージャーが投資対象の組み入れ比率を決定するもので、指標(株価指数など)を上回る運用成績を目指すファンドです。人的コストがかかるため、インデックスファンドよりアクティブファンドのほうが、信託報酬が高くなる特徴があります。
投資信託の選び方
上記対象資産の違い、運用方法の違いなどを比較して選びます。どこに記載してあるかというと、投資信託を運用している会社、販売会社などのHPから、該当ファンドの目論見書などを見ます。
投資信託の選び方のヒント3つ
投資信託の名称でどんなファンドか見分ける方法をご紹介します。ここでは、最も基本的な、株と債券、投資地域、アクティブかインデックスかの違いをご紹介します。
(a)○○日本株・外国株(グローバル)/インデックスファンド
運用会社の名前、どの資産が組み入れられているか、インデックス運用か、がわかります。
(b)○○日本株・外国(グローバル)株式オープン
運用会社の名前、外国株式、アクティブファンド。インデックスとついていないのはアクティブファンドです。信託報酬が1%を超えてきます。
(c)○○高利回り(ハイインカム)・債券(ソブリン)オープン
高利回りの債券(社債、高金利国の国債など)に投資します。主に海外の債券で、アクティブファンドです。
初心者にお勧めの投信選び
最初は投資信託選びに迷うことと思います。まず始めは、日経225かTOPIXに連動する投信を少額組み入れてみることをお勧めします。理由としては以下の3点が挙げられます。
・ニュースや新聞で毎日報道されるので値動きの把握がしやすい
・ノーロード(買い付け手数料無料)信託報酬0.5%程度と、費用が安い
・為替リスクがない
まずこれを組み入れて、投資信託は値動きがあるということに慣れた上で、外国株などに広げていくとよいでしょう。
投資をする上での注意点
投資信託は元本保証ではありません。生活資金や将来必ず必要になる預貯金を投資するのは控え、余裕資金で始めましょう。このコラムは特定のファンドを投資推奨するものではありません。投資する場合はご自身の責任においてお願いいたします。
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