赤ちゃんにも負担が? 母乳過多でママの胸が張るときの対処法
2015年3月18日 | よみもの赤ちゃんにも負担が? 母乳過多でママの胸が張るときの対処法

(5)時間割授乳法を行う

一般的に、赤ちゃんへの授乳は左右のおっぱいから交互に行うとされていますが、母乳過多の場合にはどちらの母乳も飲みきれず残ってしまうことになります。
これに対し、時間を区切って、そのあいだは片方のおっぱいからだけ授乳する方法を“時間割授乳法”と言います。
最初は3時間程度に区切り、右のおっぱいから授乳を始めたら、3時間経過するまで赤ちゃんが母乳を欲しがるたびに右ばかり授乳します。
1回の授乳時間や、区切った時間内の授乳回数は一切制限する必要はありません。
決めた時間が経過すれば、次は反対のおっぱいから同じように授乳し、これを数日繰り返すことで改善が見られるはずです。
効果が得られない場合は、区切る時間を4時間、6時間というふうに徐々に延ばしてみましょう。
(6)食事内容を改善させる
母乳を作るもととなるのは、もちろん日々の食事です。食べ物によっては母乳が作られやすいものがあり、控えた方がよいものもあります。
>脂っこいもの
脂質が多くカロリーが高い食事は、母乳の分泌を増やすことに加え、母乳を詰まらせやすくする原因にもなります。
脂身の多いお肉や揚げ物などはできるだけ控えるようにしましょう。
>乳製品
ヨーグルトや牛乳、アイスクリームなどの乳製品も、母乳のトラブルを引き起こすもののひとつ。
これらはカロリーも高いため、どうしても食べたくなったときは豆乳などで代用してみてはいかがでしょうか。
>甘いもの
糖分を大量に含んだケーキなどの甘いものは、どうしても高カロリーになりがち。
また、糖分は母乳の味を悪くするとも言われているため、できれば摂取しないようにしたいものです。
母乳が詰まりやすくなる原因にもなります。
>根菜類
根菜類を摂取すると、母乳の質がよくなり分泌が促されることになります。母乳が出にくいママにとっては摂取したい食べ物ですが、母乳過多の場合には控えたい食材。
また、イモ類は炭水化物を豊富に含み母乳の分泌を促すことになるため、こちらも控えた方がいいでしょう。
>ジュース
母乳のおよそ70%は水分であるため、水分摂取を控えることで母乳過多の改善が期待できます。
甘みの強いジュースは、飲めば飲むほど喉が渇いてしまうもの。結果として水分を摂取する量が多くなってしまうため、授乳中は控えた方がよさそうです。
(7)圧抜きをする
親指と人差し指を使い、乳輪の周辺から内側にむかって押すようにし、2〜3割ほど圧を抜くようにします。
このときおっぱいをしごくようなやり方は禁物。乳腺を痛めたり、熱を持たせて悪化させたりすることがあります。
(8)母乳外来を受診する
胸の張りだけでなく、痛みやしこりなどが部分的に見られる場合には、乳腺炎などを引き起こす可能性があります。
自分だけで判断するのは難しいこともあるため、不安を感じた場合には専門である母乳外来を受診するのが好ましいと言えるでしょう。
それぞれの状態に合ったマッサージや対処法などを教えてくれるはずです。
→次ページでは、母乳過多以外で胸が張る原因について見て行きましょう。