エンプティカロリーとは? 「お酒で太る」と言われる本当のワケ
2015年3月6日 | よみものエンプティカロリーとは? 「お酒で太る」と言われる本当のワケ

【パパからのご相談】
近頃、脇腹の肉が少し気になるようになってきました。私はお酒が好きなのですが、お酒は太る要因となるのでしょうか? 調べてみると、お酒は太る、という意見もあれば、太らないという意見もあり……結局のところどうなのでしょうか。
アルコールには食欲増進の効果があります。
お酒で太るのか太らないのか、というのは、女性だけでなく、男性にとってもなかなか気になる相談ですよね。これについて見ていきましょう。

エンプティカロリーって何?
エンプティカロリーは空のカロリーというような直訳が出来ますね。
そのため、エンプティカロリーといわれるアルコールは、カロリーがないものであるかのような誤解をしている人もいるようです。
お酒と体重の関係を見るとき、しばしば議論に上るのが、“エンプティカロリー”です。これは主に2つの解釈がなされます。
- 栄養素がなく、カロリーだけがあるもの
- アルコールはすぐに分解されて熱になって蓄積されやすく、脂肪などにはかわらないもの
この2つは、相反するもののように思われます。
上記での解釈ですと、“栄養がないのにカロリーだけを摂取する”ということになり、ダイエットの敵になります。
実際に、アルコールは栄養素を含んでいませんし、1グラム=7キロカロリーであるといわれています。
後者の場合は“分解されて熱になってしまうのだから、脂肪の蓄積などがない”ためダイエットの味方となります。
お酒を飲むと、肝臓で代謝されたアルコールが酢酸に変化し、それが体内でエネルギーとして燃焼されます。お酒を飲んだ際に身体が熱くなるのはこのためであるといえます。
しかし、アルコールを分解する過程において肝臓で中性脂肪の合成が促進されます。アルコールを摂取することで脂肪のつきやすい身体になるのですね。
つまり、アルコールを摂取しても太らない!とは言えないことになるでしょう。
アルコールを摂取するときに気を付けたいこと
アルコール自体への解釈は分かれるにせよ、アルコールを摂取する際に、“太りやすくなる原因”というのはあります。アルコール飲料を飲んでいると、いわゆる“おつまみ”が欲しくなりますよね? この“おつまみ”が実は曲者なんです。
お酒は食欲増進の効果があります。また、塩辛いものや揚げ物などがおいしく感じられるため、それらを食べ過ぎてしまうという可能性も非常に高いと言えます。そのため、結果的に“おつまみ”によって、太ってしまうことはあり得ます。
アルコールとともに摂取した食べ物は、アルコールのエネルギー消費が優先されることで、体内に残りやすい傾向があります。
身体への影響を考慮して、おつまみには豆腐などを使用した糖質が低めのものを選びましょう。
飲みすぎが体に悪い、というのは、単純に“アルコールを飲みすぎること”だけではありません。“食欲増進によるカロリー過多”も問題になるということを念頭においた上で、楽しく、節度を持って飲むようにしましょう。
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