成長のチャンス!? 子供の兄弟喧嘩への親の対応ポイント2つ
2015年3月5日 | よみもの成長のチャンス!? 子供の兄弟喧嘩への親の対応ポイント2つ

【ママからのご相談】
8歳と5歳の男子の母です。いつも兄弟げんかが激しく、こんなにけんかをしていていいのだろうかと思っています。親として積極的に止めた方がいいのか、ある程度見守った方がいいのか悩んでいます。どうすればよいでしょうか?
兄弟げんかは社会性を育む大切な機会。ポイントを押さえて関わり、その部分以外はなるべく見守って。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
兄弟げんか、見ていて楽しいものではないですよね。うちも11歳長男と5歳次男、年齢が少し離れてはいるのですが、けんかすることは多いです。男子同士のけんかということもあって、かなり言葉も手も激しいときがあり、親としての関わり方を考えています。

けんかは子どもの発達に非常に大切なもの
しかし、親として見ていて悩むこの兄弟げんか、子どもの発達にとってはとても大切なものだそうです。東京大学小児科講師である榊原洋一さんは、著書『0歳から6歳までのしつけ110番 ママ、パパ、こんなときどうするの』でこのようにおっしゃっています。
『ある程度けんかをしたあと、どちらが強くてどちらが弱いかということがみえてきたら、そこでお互いの関係が決まってくるはずです。これは、社会で生きていくうえで必要な人間関係のつくり方の基本だと考えられます。
しかし、関係の築き方を幼いころから経験していないと、ハトのように度を超えた攻撃をすることになったりして、近頃問題になっている「いじめ」などに発展してしまうのではないでしょうか。子どもたちは兄弟げんかをしながら、社会性を育んでいるということです』
兄弟げんかは社会性を育む大切な過程と思うと、今後兄弟げんかが起きても見る目が変わりそうです。しかし、そうは言っても、ケガなどの心配もありますし、ただ黙って見るだけでいいのかと思いますよね。その点についても榊原さんはこのようにおっしゃっています
兄弟げんかで親がなすべきことは2つしかない
『肉体的な危険があるかないかを見きわめ、もし危険が及びそうなときは仲裁に入るということ』
私は息子たちの兄弟げんかで、お互いの感情が高ぶってどちらかがケガをしそうになったときは、「はい、それはやりすぎ!」と大きめの声をかけたり、割って入って、興奮している子どもの手を押さえてクールダウンさせることは何度もありました。
『明らかにどちらか一方に非がある場合はしつけの一環としてたしなめる』
また、次男が長男に対して、長男が何もしていないのにバカにした言い方をしてけんかになったときは、「お兄ちゃんにその言い方はおかしいよ」と話をしました。
けんかしていると思わずこちらも声を荒げてしまいがちですが、できる限り落ち着いてたしなめるようにしています。
兄弟げんか見ているとどうして仲良くできないのだろうと悩むときもありますが、子どもの発達には非常に大切なものと参考文献に書かれていて、あまり心配しすぎるのもやめようと思いました。
【参考文献】
・『0歳から6歳までのしつけ110番 ママ、パパ、こんなときどうするの』榊原洋一・著
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)