習い事より大事? 子供を勉強好きに育てるヒント3つ
2015年2月27日 | よみもの習い事より大事? 子供を勉強好きに育てるヒント3つ

【ママからのご相談】
もうすぐ娘が1歳になります。ママ友と話していると、リトミック、英語教室、総合的な幼児教室などさまざまな習い事を子どもにさせて、とても熱心に教育しているようです。私はそこまでやるつもりは全くなかったので驚きました。周りのママの話を聞いているとなんだか不安になりますし、焦ってしまう自分がいます。もともと、たくさん習い事をさせようとかそういう気持ちはなかったのですが、わが子には好奇心旺盛に、興味のあることはチャレンジしてもらいたいですし、できれば勉強も好きな子になってほしいとは思っています。どう考えたらいいでしょうか。
勉強が好きな子になるための親の習慣を知りましょう。
ご相談ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木です。
小学校高学年~高校生くらいまでの女の子を専門に指導していますが、このくらいの年齢になると、勉強が好きな子、勉強が嫌いな子の差が大きく開いており、その差を埋めるためには相当な努力が必要だと感じています。早いうちからできることがあるなら取り組んでおきたいですよね。
そこで今回は、『子どもを「伸ばす親」と「ダメにする親」の習慣』を参考に、勉強が好きな子になるための3つのヒントをご紹介します。

子どもを勉強好きにさせるヒント3つ
(1)子どもを伸ばす親は、体験を通して、知識を知恵に変えるのを助ける
“勉強”というと、机に向かって黙々と頑張る姿を想像する方が少なくありません。
しかし、それだけが“勉強”ではないのです。日常生活の中には、学びの要素がたくさんあります。お買い物に行けば、「この服は3割引だって、いくらかな?」と、お寿司屋さんのメニューを見ながら、「この漢字はなんて読むのかな?」と問いかければ、計算や漢字に興味をもつかもしれません。
日常生活からもたくさんのことを学ぶことができますし、生きた経験から学んだほうが覚えられ、興味を持てることも。
一方、子どもをダメにする親は、学校の勉強が大事で、生きた経験をないがしろにしてしまいがちです。
(2)子どもを伸ばす親は、「大きくなったら○○になりたい!」という子どもの気持ちを受け止める
子どもに大きくなったら何をしたいのかを問いかけると、現実味のない答え、あるいは親の期待に沿わない答えが返ってくるかもしれません。
それでも冷やかしてはいけません。
大切なのは目標を持たせ、それを体験させること。親の理想を押し付けて芽を潰してしまうと、目標を持てない大人になってしまう危険性があります。
子どもをダメにする親は、子どもに目標を持たせることを大切にせず、ただ、「勉強しなさい!」と言います。
(3)子どもを伸ばす親は、どう生きたいのか、ブレない軸がある
早期教育のブームで、就学前から英会話や教室に通わせる親御さんが増えているようです。
内容を吟味せずに、「みんなやっているから」「置いていかれたくないから」「今どき、英語くらいできないと…」と、目的が曖昧なまま早期教育に目が眩んではいませんか?
まずはお母様が子どもをどう育てたいのか、あるいは自分がどう生きていたいのかをはっきり決め、軸を持ちましょう。
周りを見て焦ってしまうお気持ち、よくわかります。しかし、勉強好きな子になるために重要なのはご相談者さんがどうしたいのかをはっきりすること、お子さんが興味を持ったことを応援することではないでしょうか。
【参考文献】
・『子どもを「伸ばす親」と「ダメにする親」の習慣』池江俊博・著
【関連コラム】
・詰め込み教育はNG!? 子供が心から勉強したくなる動機づけ3つ
・幼児が自主的にひらがなを覚えるようになる家庭習慣3つ
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●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)