子供の”潔癖症”の原因につながるママのNG行動とは
2015年2月26日 | よみもの子供の”潔癖症”の原因につながるママのNG行動とは

【ママからのご相談】
子どもが保育園に行くようになってから、潔癖症なのではないかと思うほど、いつまでも手を洗っていたり、何か触るとすぐ手を洗いに行くようになりました。公園の遊具も嫌がって触ろうとしません。私もきれい好きではありますが、子どもは少し度を越しているような気がします。このまま放っておいてもいいでしょうか? 何か対策をした方がいいのでしょうか?
潔癖症の原因はストレス!?
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
近年、増え続けている潔癖症。芸能人でも、「私、全身をアルコールで拭いています」などとカミングアウトする人がいるなど、よく耳にしますよね。きれい好きがひどくなると潔癖症になるかというと、必ずしもそうではありません。
潔癖症は不潔恐怖症ともいって強迫神経症のひとつです。そして多くの精神科医が指摘するのが親の厳しいしつけ。特に手で叩くなどスパルタ気味の家庭に多く見られるということです。

きれい好きと潔癖症の違い
単にきれい好きな場合は汚れたところがきれいになれば満足して、その部分に触ることもできます。しかし潔癖症になると何度、拭いたり洗ったりしてもまだ汚いような気がして、その部分に触れないのです。
これを精神医学では、“強迫行為”といいます。手洗いも一度洗えば安心できるのがきれい好き。洗ってもまだ手にばい菌がついているような気がして、また洗う、そんな繰り返しをするのが潔癖症です。
ダメ出しをしすぎていませんか?
好奇心旺盛な子どもは何でも触りたがります。そのときに、「それは汚いから触っちゃダメ!」「これも汚いから触っちゃダメ!」と叱り過ぎ、もしくは叱り方がヒステリックであったりすると、汚い=怖いとなってしまいます。
こういった、「あれも汚い!」「これも汚い!」と親がよく口にする言葉によって、心理学でいうところの刷り込み、インプリンティングも大きな影響を与えてしまいます。
常に“汚いこと”を意識してしまうようになるんですね。
潔癖症はひどくなると、プールに入れない、友達の家にあがれない、学校の椅子に座れないということにもなりかねません。そうなると家に引きこもりがちになってしまったりと日常生活に支障が出てしまうので、早期に専門医のカウンセリングを親子で受けた方がいいでしょう。
少し肩の力を抜いて、子どもと過ごす時間を増やしてみましょう
お子さんが保育園ということは、お仕事をされているかと思います。仕事から疲れた体で帰って来て、家事や育児に追われると無意識のうちに子どもに声をかけるときは叱るときだけになってしまっていることはないでしょうか。
お掃除は毎日、家中掃除する必要がありますか? 1日1部屋と決めてでも時間を作り、お子さんを膝の上に乗せて、保育園の出来事を聞くなど、今よりもスキンシップや会話の時間を多くもって、お子さんのストレスの緩和に努めてみてはいかがでしょうか?
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)