遅れて来るのは老化じゃない! 筋肉痛を早く治す時間帯別ケア方法
2015年2月26日 | よみもの遅れて来るのは老化じゃない! 筋肉痛を早く治す時間帯別ケア方法

【男性からのご相談】
最近、正月太り解消のためにフットサルをしました。運動をするので疲労感はすぐにくるのですが、筋肉痛が若いときより遅くくるように感じています。
やはり歳のせいでしょうか? 何か原因があるのか教えてください。
> 筋肉痛になる原因2つ(P1)
> 筋肉痛のケア方法【運動直後】(P1〜2)
> 筋肉痛のケア方法【数時間〜24時間以内】(P2〜3)
> 筋肉痛のケア方法【翌日以降】(P3)
> 年をとると筋肉痛は遅れてくるものなのか?(P3)
> まとめ(P3)
筋肉痛と年齢は必ずしも関係ない
ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。
ダイエットや運動不足解消のため急に運動をすると、ついつい張り切ってしまい翌日あたりに筋肉痛が起きますよね。
ただ、人によっては当日だったり2日後だったりと差が出たりします。今回は筋肉痛の原因や対処方法についてご説明いたします。
筋肉痛になる原因2つ

実は意外なことに、現代の医学でも筋肉痛に対してはこれとはっきりと言える原因はまだ解明されていません。
しかし、有名な説として以下の2つが挙げられます。
(1)損傷した筋肉の修復
激しい運動をしたり、普段使わない筋肉を動かしたりすると、筋繊維がダメージを受けて損傷してしまいます。
筋繊維自体には痛覚がないので、この段階で痛みは生じません。
しかし、筋繊維が損傷すると炎症が起こり、それを治すために“白血球”が活躍します。
このとき、白血球は“発痛物質”と呼ばれる“痛みのもととなる物質”を放出します。
これが筋膜にある痛覚を刺激して痛みが生じるのです。
つまり、筋肉痛は“損傷した筋肉が修復される過程で起こる痛み”のことなのです。
(2)乳酸の蓄積
過激な運動を行うと、筋肉の中に“乳酸(疲労物質)”が蓄積されます。
この乳酸が増加するにつれ、筋肉の神経を刺激して痛みを引き起こすと言われているのです。
しかし、この“乳酸の蓄積”という説は矛盾点が多くあり、現代では(1)の方が有力視されているようです。
筋肉痛のケア方法【運動直後】

筋肉を素早く治すためには、筋肉の状態によってケア方法を使い分ける必要があります。
つまり、運動してからの経過時間ごとに効果的なケア方法が異なるということです。
ここでは、運動直後にやるべき筋肉痛のケア方法についてご紹介していきます。
(1)アイシングをする
アイシングとは、氷で筋肉を冷やすことを指します。
運動した後の筋肉は損傷を受けたことによって熱を持ちます。その後炎症やむくみなどの症状が出てきます。
炎症やむくみは筋肉の修復に必要なものではありますが、過剰に熱を持ちすぎると回復が遅くなると言われています。
そこで過度に高くなっている筋肉の温度を抑えるために、アイシングが必要となるのです。
【アイシングの方法】
1.保冷剤や氷を用意する
2.タオルで包む(凍傷予防)
3.冷やしたい部分に押し当てる
4.20分を目安として、皮膚の感覚がなくなるまで続ける
5.一度アイシングを中止する
6.皮膚の感覚が戻ってきたら再度アイシングをする
7.これらを2〜3セット繰り返す
アイシングをすべき時間は、運動直後〜24時間以内です。
運動から1日以上経った場合はあまり効果がないと言われています。
→次ページでは、引き続き“運動直後の筋肉痛のケア方法”について見て行きましょう。