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子供に「話を聞く力」をつけるメリット2つ

子供に「話を聞く力」をつけるメリット2つ

【ママからのご相談】
うちの息子は、人の話を聞くことが苦手な2年生。自分の話はとっても楽しそうにするのですが、いざ聞く側になるとほんの少し聞くだけで飽きてしまいます。学校の先生との面談でも、「もっと集中して話を聞けるようになるといいですね」と言われています。どうしたらもっと集中して話を聞くことができるようになるのでしょうか?

a 聞くことのよさを、まずはママが理解しましょう!

ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。

人に自分の話を聞いてもらえるって、うれしいことですよね。私も自分の話を多くの人に、笑顔で聞いてもらえたことが何度もあります。一生懸命うなずきながらなんていう姿も見られたら、もう最高ですね。そんなときって、「この人に話してよかったな」「喜んでもらえてうれしいな」「またこの人に話したいな」なんていうことを心の底から思えたんです。

ご相談者のママさんも、きっと私と同じ思いをしたことが多々おありになることかと思います。

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“聞く”ことは相手を認め、受け止めるということ

“聞く”ことができるということは、相手を認め、受け止めるということです。相手を理解しようとすることでもあります。“聞いてもらえる”ということは、自分自身を受け入れてもらっている、関心を向けてもらっている、理解してもらっている、そして大切にされているという、自分自身に価値があることを自らが実感するということなのです。

この両方ができる子は、自分のことを大切にできるようになります。自己肯定感の低い日本において、自分を大切にできるようになるために、この“聞く力”は、ぜひとも身に付けたい力ですね。

ご相談者のママさんには、この“聞く”“聞いてもらう”という意識は大きくおありかと思います。しかし、まずは夫婦間できちんとこの関係ができているか、普段の生活の中で息子さんとのやりとりがきちんとできているのかを再度振り返ってみてください。お子さんは、何気ない親の姿をしっかりと見ています。

もしかすると、意外なことが見つかるかもしれませんよ!

聞く力を身につけるために親として意識したいことは!?

話を聞いてもらうということは、元来うれしいものです。しかし、その体験が少ないと、聞くことの大切さを子どもが感じることができません。なので、一番親として一番意識したいことは、親自身が聞き上手になることです。

お子さんの話を聞くときに何よりも大切にしたいことは、“共感すること”、“受け止めること”です。そして、“待つこと”です。

たとえ大人でも、自分の話をきちんと聞いてくれる人がいたらうれしいですね。まして子どもだとしたらどうでしょう。自分の目を見て親が真剣に話を聞いている、相槌をうっている、質問をしてくれる、こんなうれしいことってありませんね。

話を聞いてもらえると、こんなにもうれしいものなんだという体験の積み重ね(そういう親の姿をたくさん見る)で、子どもも話を聞けるようになっていくのだと思います。

Edu2014年5月号に、聞き上手になるための“話の聞き方さしすせそ”というものが載っています。

「先に聞く」(子どもの話を待って聞きましょう)
「しっかり受け止める」(どんな話でもここが肝心です)
「すぐに割り込まない」(大人の悪い癖!子どもの話です!)
「先入観に気づく」(自分の価値観で聞かず、目の前の子供を見ましょう)
「その人を重んじる」(大切な我が子を暖かい眼差しで見つめてください)

これらすべてが一度にできるといいですが、少しずつ意識して取り組むことで、お子さんの話の聞き方に必ずやよき変化が生まれてきますよ。

聞く力を身につけるメリット2つ

(1)子育てが楽になる

話を聞けるようになってくると、親からしっかりと認められているという安心感、自分の存在感を大きく感じられるようになってきます。だから、

「この子は何回言ったらわかるの!」
「まったく聞いていないんだから」

こんな言葉を言わなくてすむようになります。親御さんにとってもイライラの種が減る、話が1回で通るんです。お互いにとってこんなにいいことはありませんね。だから、家族内も明るくなってくるのです。

(2)学力が向上する

学びは、すべて“聞く”ことから始まります。人の話をしっかりと聞ける集中力があれば、落ち着いてさまざまな課題をこなせるようになるので、自然と学力も向上するようになっていきます。また、親、先生、友だちとの関わりなど、話を聞くことで相手との関わりも良くすることができます。

“聞く”力を身につけることは、大人でも難しいことです。“聞く”ためにお子さんをしっかりと待ってあげてください。これには根気がいります。今は少し時間がかかるかもしれませんが、将来のわが子のためにぜひとも辛抱強く取り組んでみてください。それが、家族の笑顔、幸せにつながっていくのですから!

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●ライター/荒川茂樹(プロ学習講師)

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