プロ親の技! 子供を褒めて伸ばすためのポイント3つ
2015年2月23日 | よみものプロ親の技! 子供を褒めて伸ばすためのポイント3つ

【ママからのご相談】
小学生の子どもが2人います。子どもは褒めて伸ばすと聞きますが、具体的にどのように褒めれば伸びていくのかが分かりません。逆に褒めすぎるのもよくないという話も聞きますので、どういうときに褒めればよいのか、コツとかあれば知りたいです。
子どもがうまくできたことを褒めてあげましょう。
ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。
私もできるだけ子どもを褒めて伸ばそうとしていますが、確かに何でも褒めていいというわけではないですよね。子どもに対してはむしろ褒めるよりも認めてあげることが大事です。
認めるためには子どもがうまくできたこと、チャレンジして成功したことを褒めてあげるといいです。そんな褒め方のコツが親野智可等さんの著書、『「プロ親」になる!「親力」パワーアップ編』に書いてありますので、簡単な事例も併せてご紹介します。参考になれば幸いです。

子どもを褒めるコツ3つ
(1)学校でやってきたことを褒める
小学生では学校で単に勉強するだけでなく、いろんなことをやっていると思います。例えば、学校でやった理科の実験やレポート、家庭科の調理実習、図工で作った作品や絵など、子どもが持って帰ってきたものを褒めてあげると子どものやる気を促します。
褒めるときのコツとしては具体的にどこがうまくいっているのかを言ってあげるといいですね。また、子どもにどこが自分でうまくいったのか、うまくいかなかったのかを聞いてあげると子どもの考えも知ることができ、どういうところに興味や関心があるかも分かりますので、次回改善したところを褒めやすくなりますよね。
本の中では、
『学年末で持って帰ってきた作品を褒めよう』
と書いていましたが、学校でやったことは具体的に褒めてあげるとやる気につながり、子どもの力を伸ばしていきますね。
(2)文章では工夫しているところを褒める
小学生は作文の宿題や文章を書くことが多いと思います。文章を書くのが苦手な子にも褒めて自信をつけさせるとやる気になってうまく書けるようになります。文章の中で褒めてあげたいのは、“うまく描写や様子が書けているところ”や“人の心の中”、“本人的に工夫して書いているところ”です。
文章としてきれいな文になっていても褒めてあげればいいですが、それよりも上記の点を褒めてあげると表現力が伸びていくので、うまく工夫している点を特に褒めてあげるといいですね。
(3)褒めて注意して、また褒める
褒めて子どもを伸ばすとなると、「注意をしたらダメなのか?」という話になりそうですが、注意はしっかりとする必要があります。単に怒るだけというのはよくありませんが、やってはいけないことや分かってもらいたいときには叱ることも重要です。
例えば、子どもが誰かとけんかしたとしたときに、いきなり子どもを叱りつけるのではなく、言い分を聞いた上でいいところを少し褒めてあげます。
そのあとで、「けんかはよくないよ。でも、ちゃんと仲直りしたのはえらいね」と注意した後でまた褒めてあげるのです。そうすると悪いことは認識した上でスッキリできますよね。
ビシっと叱ることも大事ですが、このような言い方で注意するやり方も知っておくと子どもへの対処がしやすくなると思います。
いかがでしたでしょうか。
子育てに限らず、褒めるって結構難しいことだと思います。子どもには特に親に認めてもらいたいという気持ちがあるので、子どもがやってできたことについては褒めてあげるとどんどんチャレンジをして伸びていくので、こう褒めなきゃダメという考えを持たず、自然に褒めてあげればよいと思います。
【参考文献】
・『「プロ親」になる!「親力」パワーアップ編』親野智可等・著
【関連コラム】
・親が子どもの前でマイナスな感情表現をするべきか
・男女別! 子供のやる気が出る上手な褒め方
・怒っちゃダメ! 子供の“爪噛み”をやめさせる親の接し方
●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)