あれもこれもダメ? 妊婦が絶対やってはいけないNG行動3つ
2015年2月17日 | よみものあれもこれもダメ? 妊婦が絶対やってはいけないNG行動3つ

【ママからのご相談】
初めての子を妊娠し、夫婦も両親たちもとても喜んでいます。特に義理母は興奮状態で、妊娠中はあれもダメこれもダメと、かなり細かく言ってきます。でも、全ての言いつけを守っていたら、楽しみもなくストレスだらけになってしまいます。妊娠中に本当に注意しなければいけないことって何でしょうか?
基本的には普通の生活でOK。ただ、赤ちゃんに与える影響を考えると、控えたほうがいいことと、してはいけないことがある。
こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。
妊娠を喜ぶあまりに過保護になったり、過干渉になるという話はよく聞きます。自分と赤ちゃんのことを考えてくれる気持ちは伝わってきても、度が過ぎるとストレスになってしまいますね。
妊娠は病気ではありませんから、日常の生活はほぼ普段通りで問題ありません。ただし、母体が摂取するものは赤ちゃんにも影響を及ぼします。それを考えると、控えたほうがいいことがあり、完全にNGなこともあるのです。

妊婦が気をつけるべきこと3つ
(1)お酒とたばこ
飲酒と喫煙に関しては、妊婦でなくても体に悪影響を与える可能性があるとして注意が喚起されています。また、20歳未満の飲酒や喫煙が法律で禁止されているのは、子どもや若い年代の体に対して、より害が大きくなるからですね。対象が胎児であれば、直接的な摂取でなくてもその危険性はもっと高くなります。
飲酒によって胎児の奇形、発達障害などが発現する可能性が高くなるとの報告があります。また喫煙は、母体の血流を悪くするため、胎児に酸素や栄養が十分に届かなくなってしまう危険性があります。先天性異常、早産、難産など命に関わることもあるのです。
お酒は料理に使ったり、お祝いの席で口にする程度なら大きな影響はないといわれていますが、喫煙は母体である母親だけでなく、父親などの周囲からの間接喫煙もできる限り減らしていくべきでしょう。
(2)薬とX線
お酒やたばこも怖いけれど、病気を治療したり体を保護するための薬やX線も胎児に大きな影響を与えるといわれています。
妊娠に気づかず薬を服用してしまった場合には、早めに専門医に相談しましょう。また妊娠中の病気治療はかかっている産婦人科医に相談すると、月数に合わせて安全な薬を処方してもらえます。
X線に関しては、やはり月数によって影響を受ける度合が異なります。X線照射を受けた場所や量が分かる資料を持って、産婦人科医に相談しましょう。
このほかにも、持病薬やビタミン剤などのサプリメント、予防接種も、必ず産婦人科医の意見を聞いたうえで判断していきましょう。
(3)激しい運動
妊娠中の激しい運動は流産や早産の原因となる可能性があるので避けた方がいいでしょう。激しい運動の基準は、妊娠する前の運動習慣によって個人差があります。
日ごろ運動をしない人が妊娠して、体力作りにと急にスイミングを始めるのと、これまで毎日のように泳いでいた人が、回数を減らして週に何度か泳ぐのとでは、同じスイミングでも体に与える影響が違ってくるからです。
妊娠中の運動は、運動不足を解消し、体力・持久力を保つためだと考え、体に負担のない量とスタイルで行いましょう。
自分と赤ちゃんを中心としたライフスタイルでストレスのない妊娠生活を
このほかにも、妊婦が食べるべきでないものや、見てはいけないもの、してはいけないことなど、昔から言い伝えられてきたことも多くあります。それらの全てに根拠がないわけでもなければ、守る必要があるとも言い切れません。
自分自身のライフスタイルを大切にしながら、専門家が赤ちゃんに悪影響を与えると指摘しているものは取り除き、赤ちゃんに好影響を与えるものを取りこんでいく、それが妊娠中の日常生活をストレスなく安心して過ごしていくコツです。
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)