徹底リサーチせよ! 子どもの“教育費”のかけ方と兄弟姉妹への配分
2015年2月16日 | よみもの徹底リサーチせよ! 子どもの“教育費”のかけ方と兄弟姉妹への配分

【ママからのご相談】
5歳と3歳と1歳の子どもがいます。お受験などは考えていませんが、3人とも普通に子どもたちが望むような習い事をさせたいと考えています。その際、教育費について気を付けることはありますか?
兄弟・姉妹がいる場合は第一に上の子で息切れしないようにペース配分を気を付けて。あとはリサーチしてメリハリをつけることが大事です。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
私も11歳、5歳の息子がおり、お受験もせず、中学受験の予定も今のところありませんが、長男が習い事と塾、次男が習い事をはじめ、教育費のかけかたを日々考えています。

上の子で息切れしないよう気をつける
兄弟・姉妹がいる場合の習い事や塾で一番気にしたいのは、1人で終わらないということです。
つい、上の子は力が入って、また試行錯誤もあって、費用がかかってしまうことも多いですよね。
たくさん習い事も塾もやらせてみて、どれも子どもが割と好きな場合、後になって、他の子の費用の関係で、子どもが好きなのに、伸びているのに辞めさせるというのも、親としては心苦しいものです。
子どもがやりたいと言うものや、親が才能を感じるものをやみくもにやらせるのではなく、一番上の子が何かを始める前に親としては、兄弟全員分、進学費用のことも含め、ペース配分など計画的に考えることもが大切です。
ファイナンシャルプランナーの大竹のり子さんの著書『年収300万円時代、子どもの教育費はこうしなさい! 後悔しない、教育費の貯め方と使い方』には、このような記述があります。
『上の子は何かと力が入るもの。あれもこれもと塾の費用を積み上げていったら、そこで息切れして下の子にはほとんどお金がかけられなかったというケースも珍しくありません。子どもが2人以上いる場合は、兄弟それぞれに対する教育方針がよほど違わない限りは、こうしたペース配分もしっかり考えておく必要があります』
徹底リサーチでめりはりをつける
また、大竹のり子さんは著書でこのようにも話されています。
『漫然と教育費を出し惜しみしたり、際限なく注ぎ込んだりするのではなく、早い段階からこうした情報を徹底リサーチしたうえで狙いを定め、「出すところは出して、締めるところは締める」という戦略をとるのも1つの方法と言えるのではないでしょうか』
私自身、息子たちにかける教育費用で気を付けているのはリサーチとメリハリです。チラシやwebページを見ただけ、また親しいママ友や親族からのすすめだけでは習い事はさせないようにしています。
少なくとも、いいなと思った塾や習い事については必ず見学や体験授業を受け、先生と話し、教室の雰囲気を見て考え、なおかつ子どもと話し、年間費用を計算したものを出したうえで主人とも何回か相談して決めています。
これは、私自身が幼少期に、たくさんの塾や習い事をさせてもらっていたのにもかかわらず、苦しい、つらい思い出が多く、身についたことがあったか今となってはわからないという苦い体験からも来ています。
甘えられる部分は甘える
習い事や塾の費用については、自分や義両親から援助について話が出る場合もあります。
援助が入ることで、子どもがやりたくないものを無理矢理、もしくは嫌になっても辞められないとなってしまうのは本末転倒ですが、お金を出してくれる人と、そのへんの話し合いをきちんとしておけばとてもありがたい話です。
教育に口を出されると警戒するより、孫のこと思ってくれるのだなと感謝して、ありがたくいただきましょう。
教育費は兄弟・姉妹がいると2倍、3倍と悩んでしまいますよね。今はネットがあって費用や内容もリサーチもしやすくなりました。
ぜひ、子ども全員のペース配分を考え、子どもも親もあのとき習い事・塾に行って良かったなと、子どもが大人になっても振り返られるようにしたいですね。
【参考文献】
・『年収300万円時代、子どもの教育費はこうしなさい! 後悔しない、教育費の貯め方と使い方』大竹のり子・著
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)