中学受験すべき? 子どもが私立or公立どっち向きかを見極める方法
2015年2月13日 | よみもの中学受験すべき? 子どもが私立or公立どっち向きかを見極める方法

【パパからのご相談】
4月から小学4年生になる息子がいます。妻が息子に中学受験をさせたいと言い出しました。私も妻も私立中学校の出身ですが、妻は中学校が合っていたのか楽しかったらしく、子どもも私立中学校にと思っているようです。私は毎日電車で通学するのも勉強についていくのも大変で、スポーツを思い切りできなかったことが心残りなので、できれば息子に同じ道を歩ませたくありません。そもそも、中学受験の大変さに息子が耐えられるのかどうか……。どのようにして決めたらいいでしょうか。
向いているのか向いていないのかの見極めが重要!
ご相談ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木です。
子どもに中学受験をさせたいという親御さんからの相談を度々頂いていますが、皮肉にも、「せっかく入った私立中学校で成績が伸び悩んでいる」というご相談も多数頂いています。中には肩たたき寸前……という差し迫ったご相談もあり、その都度心が苦しい気持ちでおりました。
どうしても親御さん主導になる中学受験ですが、大変な労力をかけて、こんなはずじゃなかった……なんて思いをしたくないですよね。“親がどう思うか”だけで決めてしまうのではなく、“子どもに向いているか”をよく吟味してください。

中学受験に向く子どもの特徴3つ
(1)集中力がある
膨大な勉強量をこなしていくには相当な集中力が求められます。好きなことなら何時間でも時間を忘れて没頭できる子、体力がある子は受験に向いています。興味の対象がコロコロ変わってしまう飽き性の子には中学受験は難しいです。
(2)落ち着きがある
大人びた印象の子、物事を冷静に考える子は落ち着いて受験に取り組むことができます。反対に、精神的に幼い子、将来のことを考えられない子の場合、受験に熱が入らず受験を乗り切るのは厳しいです。
(3)学習意欲が高い
学ぶことが好きで、知識を掘り下げられる子は中学受験に向いています。
公立に向く子どもの特徴3つ
(a)好奇心旺盛
興味の対象が次々と変化する子は、受験勉強にエネルギーを投じるのではなく、公立で安心のある分野を切り開き、のびのび育てるのも一つの選択肢です。
(b)発想が豊かで地頭が抜群にいい
私立に入学すると、今度は大学受験対策の勉強がメインになる。枠にとらわれず自由に学ばせたほうが能力が活かせる可能性があります。
(c)地元との結び付きが強い
地元のお友達や親戚が多い場合、無理矢理引き離すと子どもの心に悪影響を及ぼすかもしれません。
決められたことをコツコツできる、大人びた子は私立向き、自由で発想力がある子は公立向きといえそうです。お子さんの成績、興味・関心から最適な進路を選べるように、ぜひ奥様と話し合ってみてくださいね。
【参考文献】
・『日経ホームマガジン 日経Kids+中学受験する?公立に行く?』日経BP社
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●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)