妊娠中から準備しよう! 出産後に母乳が出やすくなるポイント3つ
2015年2月9日 | よみもの妊娠中から準備しよう! 出産後に母乳が出やすくなるポイント3つ

【ママからのご相談】
もうすぐ臨月を迎える妊婦です。先日の健診で、「母乳で育てるなら、今から乳頭マッサージをしたほうが良いですよ」と言われました。お腹が張ったりするのが心配で迷ってしまいます。出産前に乳頭マッサージはしておいたほうがよいのでしょうか。
マッサージをすることで、授乳がスムーズにできます!
ご相談ありがとうございます。ママライターのkaeです。
臨月間近ということはお腹もだいぶ大きくなり、「赤ちゃんに早く会いたい!」という気持ちが高まっていることでしょう。その反面、出産の痛みはどのくらいなのかとか、出産後のお世話について不安な気持ちもあると思います。
“赤ちゃんが産まれたらすぐに母乳を与えましょう”と妊娠中から乳頭マッサージの事前指導があります。出産前は、“母乳で育てたい”という方が多いのですが、赤ちゃんが産まれた後、完全母乳育児をしている人は生後1か月までで42.4%で、生後3か月までだと38.0%であるという結果があります。

妊娠中から知っておきたい母乳がでるしくみ3つ
母乳は出産したら自然に出るというよりも、赤ちゃんが飲みやすくなるように準備しておく必要があります。産まれてくる赤ちゃんに、母乳をお腹いっぱい与えてあげられるようにしくみを理解しておきましょう。
(1)赤ちゃんに吸いやすくするための乳頭マッサージ
マッサージを行う理由として、母乳を出やすくすること、赤ちゃんが飲みやすくなるため、ママの皮膚を傷めないための理由があります。
乳房には9本の乳管がありますが、マッサージの刺激で開栓し、母乳がでるようになります。赤ちゃんの吸う力はとても強いため、マッサージをしていないと乳頭が硬くて、赤ちゃんが上手に吸うことができず母乳が出にくくなります。
乳頭マッサージをしておけば、皮膚を痛めずに授乳することができるのです。
(2)母乳をつくるための食事に気をつけ、水分を多くとる
母乳は血液なので、食べ物や水分が母乳の出に大きく影響します。
和食を中心とした食事が好ましいとされ、できるだけ脂っこい食べ物は控えるようにします。水(できれば常温)を1日2リットルは飲んだほうがよいとされています。多いと思うかもしれませんが、コップ1杯を150mlとして、3食に汁物とコップ2杯ずつを朝晩と合間に飲めば、2リットルも飲めない量ではないと思います。
(3)たくさん赤ちゃんに母乳を吸ってもらいましょう
母乳は、赤ちゃんに吸ってもらって、出た分だけ作られる仕組みです。
ということは、赤ちゃんに吸って適度に吸ってもらうことで、需要と供給のバランスが整っていくのです。体を休めている夜は、母乳がたくさん作られます。授乳をせず過ごしていると、体は母乳を作らなくてもいいのかと認識してしまうので、夜間授乳をできると良いですね。
生後数か月までは、母乳不足や母乳が出ないと感じている人も多く、妊娠中に知識として知っておき、準備しておけると良いですね。しかし、母乳がでないことでストレスを感じてしまうのは逆効果。母体優先と、産後の入院中はゆっくり休んでもらいたいと、母乳にこだわらなくてもミルクを混合であげるよう伝える産院もありますので、無理をしないことも大切です。
妊娠後期にあまり刺激をしてしまうと、子宮の収縮の影響となり、早産を引き起こす可能性があります。収縮や張りがでたら止めたり、控えるなど、助産師さんに相談するようにしてくださいね。
●ライター/kae(フリーライター)