どんな音楽がオススメ!? 胎教が母と子に与える効果とは
2015年2月5日 | よみものどんな音楽がオススメ!? 胎教が母と子に与える効果とは

【ママからのご相談】
妊娠してからというもの、夫も義理の両親もまだ生まれない赤ちゃんに夢中です。最近は、胎教のためにと胎児用の音楽CDやDVDなどを買ってきては私に聴かせようとします。それ自体は別に嫌ではないのですが、私の好きなポップミュージックやお笑い番組などを、胎教に悪いからと禁止されてしまいました。胎教って、どんなものがおすすめで、どのくらいの効果や影響があるものなのでしょうか?
胎児の感受性を刺激し、妊婦の母性を育てるのが胎教。
こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。
胎教は、“胎児の教育”を省略した言葉であり、胎児の発育に役立つとされています。しかし、実際には胎児だけでなく、母体である妊婦のためでもあるのです。
胎児は妊娠5か月頃には聴覚が発達しはじめるといわれています。音楽を主体とする胎教はこのころスタートすることが多いようです。
胎児は、母体の体内で心音や呼吸音、水分の流れる音などを聞いています。それらのどれもが、心を落ち着かせて気持ちよく眠りへといざなってくれる要素を持っています。そこへ、心地よさと少しの刺激をあわせ持った音楽などをプラスすることで、胎児の感受性を刺激して育てようというのが第一の狙いです。
また、胎児にとって心地のよい音は母体である女性にとっても心地よいものであり、リラックスにつながるとされています。また、産まれてはいなくても、そこにいる胎児の存在を認めて、なんらかの働きかけを行うことで、妊婦が母へと成長していく助けともなるのが第二の狙いなのです。

胎教は母子のコミュニケーション手段
胎教としてよく知られているのは音楽です。しかし、胎教とは母子が心地よく感じられるコミュニケーションすべてを含みます。
たとえば、気持ちの良い風に吹かれること、楽しく笑うことも胎教ですし、リラックスできる映画やテレビ番組などを観ることも胎教といえます。ただし、刺激が強すぎるものは、母はともかく胎児のために控えたほうがいいかもしれませんね。
「お腹の赤ちゃんは絵本を読み聞かせても理解できないのでは?」という人もいます。確かに、胎児は物語の内容を理解することはできないでしょう。それでも、母親が赤ちゃんのことを考え、自分の声で赤ちゃんに読み聞かせ、胎児はその声を聞くというつながりは、コミュニケーションそのものです。
胎教が、生まれてくる子どもに与える影響とは?
七田式胎教によると、母と赤ちゃんのコミュニケーションである胎教が、生まれてくる子どもに与える影響は少なくないようです。いくつか例をあげてみましょう。
・心が満たされ情緒が安定している
・夜泣きが少ない
・人見知りが少ない
・理解や学習能力が高い
・右脳が発達している
など、いいことづくめです。
その理由は、母が子どもに愛情を与え、子どもは与えられた愛情に応えるというコミュニケーションが胎児期から成立していることが大きく関係しているようです。
胎教は母と子の最初のコミュニケーション
このように、胎教は確かに母体にも胎児にもプラスの影響を与えることが分かってきています。しかし、胎教にはこうしなければならないという縛りはありません。音楽もテレビ番組も、“これはよくてこれはダメ”というルールはないのです。
ただ、母が赤ちゃんのことを思っての行動であり、心地よさを感じることができたなら、それは自然と赤ちゃんに伝わるのです。
こうして行われる胎教は、妊娠期の母子の最初のコミュニケーションとなり、出産後の子育てにもよい影響を与えていくのです。
【参考リンク】
・胎児には記憶がある! だから、安産と胎教のススメ | プレママタウン
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●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)