GI値を要チェック! 妊活中に血糖値のコントロールが重要なワケ
2015年1月22日 | よみものGI値を要チェック! 妊活中に血糖値のコントロールが重要なワケ

【ママからのご相談】
まだ基礎体温を測ることくらいしかしていませんが、妊活を始めました。そこで気になったのが、最近よく目にする血糖値のコントロールという言葉。アンチエイジングやダイエットには血糖値のコントロールが必要だとよく書かれていますが、血糖値は妊活にも関係しているのでしょうか?
妊活中も血糖値は安定するよう心掛けましょう。
ご相談ありがとうございます。心理食育インストラクターのSAYURIです。
妊活を始めると、それまで気にならなかった健康情報がやたらと気になったりしますよね。以前、酸化よりも怖いといわれる老化原因の“糖化”についてご紹介しました。
今回は妊活・妊娠中の血糖値のコントロールに絞ってお話したいと思います。

AGEは卵巣にも影響する!?
私たちの体は水分の次に多いのがタンパク質です。血糖値が高い状態だと糖質がタンパク質とくっついて変質してしまいます。これをタンパク質の糖化、AGE(終末糖化産物)といいます。
AGEが皮膚に多くできると“くすみ”や“たるみ”の原因に。骨にできると骨が弱くなってしまうわけですが、卵巣のタンパク質が糖化すると卵巣の機能が低下すると指摘されています。
血糖値が安定すると気分も安定する
空腹時に、いきなりスイーツやペットボトル飲料などを摂取すると、血糖値が急上昇し、急上昇した血糖値は急降下します。急降下し低血糖状態になるとイライラしたり、突然キレたりする、“キレる子どもたち”の原因ともいわれる低血糖症の症状がでます。
逆に血糖値が安定すると気分が落ち着き、やる気や集中力が増すといったことも分かっているので、ストレスからホルモンのバランスを崩すことを避けることができるでしょう。
食べる順番、そして食品のGI値をチェックしましょう
血糖値を安定させるには、食後血糖値の急上昇を抑えるために、まず食物繊維の多い、野菜やキノコ、海藻類から食べ始め、次に汁物、そして肉や魚、卵や大豆製品といった“タンパク質”を摂取し、ご飯やパン、麺類といった炭水化物は最後に食べる。懐石料理やコース料理のような食べ方を習慣化しましょう。
そして、食品選びのポイントとしてはGI値の低いものを選ぶこと。
GI値とはグリセミック指数(glycemic index)のことで、摂取した炭水化物が消化され糖に変化する速さを示すもので、GI値が高いものほど糖に変化するのが早く血糖値を早く上昇させます。GI値が60以下のものが血糖値のコントロールには良いとされています。
GI値の低い食品
・わかめや昆布などの海藻類(GI値10~15)
・ほうれん草などの葉物野菜、レタス、キャベツ、ブロッコリーなど(10~30)
・しめじ、えのき、しいたけなどのキノコ類(20~30)
・肉、魚(40~55)
・大豆、豆腐、高野豆腐、おから(30~45)
・アーモンド、カシューナッツなどのナッツ類(35~45)
・キヌア(35)
・十割蕎麦(50~60)
GI値の高い食品
・菓子パン類(95~100)
・食パン(90~95)
・精白米(84)
・うどん(88)
・インスタントラーメン(77)
・じゃがいも(90)
・にんじん(80)
・あめ、キャラメル(85~100)
・ドーナツ・ホットケーキ(80~90)
にんじんやジャガイモが高GI値の食品に入っているのが意外だった人もいると思いますが、参考までに。
【参考文献】
・『Luvtelli Baby Book2』Luvtelli Tokyo&NewYork
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)