抱き癖は良くない!? ママの愛が伝わる“8秒抱っこ”のススメ
2015年1月21日 | よみもの抱き癖は良くない!? ママの愛が伝わる“8秒抱っこ”のススメ

【ママからのご相談】
2歳の娘と6か月の娘、2人の子育て中です。次女は赤ん坊ですので、抱っこしていないときはいつも泣きっぱなしです。また、長女の方も抱っこをせがむのでいつもどちらかを抱っこしていなければ静かになりません。私の両親からも、また主人の両親からも、「抱きすぎるから二人とも抱き癖が付いている」と言われました。抱き癖は良くないことですか? 正直、毎日忙しくしているので抱っこできていないこともあるのですが……。子どもはかわいいですが、私も疲れてしまうので可能なら抱っこから解放されたいです。
“8秒抱っこ”をしましょう。
ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。
「抱き癖がつくから」と、抱っこの機会を意識的に減らして子育てを行っている話を耳にすることがあるかもしれません。抱っこしたままでは、家事や仕事に専念できませんので、抱っこしなくてもぐずらない赤ちゃんは“良い子”だと表現することもあるでしょう。
今回は、抱っこされた赤ちゃんが泣きやむ理由と、忙しいママにお勧めの抱っこ法をお伝えします。

赤ちゃんが持つ“ママお助け本能”!?
理化学研究所は、ヒトを含む哺乳動物の赤ちゃんが親に運ばれる際に心拍数が下がり、リラックスすることを科学的に証明しました。
抱っこして立ち歩いているとき、ヒトの赤ちゃんは泣きやみますよね。毎日の育児で経験された方も多いはずです。これは猫やライオンの赤ちゃんが運ばれているとき、手足を丸め動かなくなる仕組みとよく似ています。
この仕組みを“輸送反応”と呼び、赤ちゃんを運ぼうとする親を子どもが手助けしている、つまり親子双方の努力によって成り立っているということが科学的に証明されたということなのです。
育児は大変です。しかし、赤ちゃんも完全な受け身でいるだけではありません。本能的に、ママの育児を邪魔しない仕組みを持って生まれてきているのです。
“8秒抱っこ”のススメ
とはいえ、育児は何年も続いていくものです。愛情表現たっぷりで育ててあげたい気持ちはあれど、そんなロマンチックな理想は日常のゴタゴタに飲み込まれてしまいます。
わが子は誰よりも大切ですが、現実問題として、こなさなければいけない家事や仕事はありますよね。全てをこなしながら、完璧な愛情表現ができているのか? と聞かれれば、「ちょっと自信がないかも……」となる親も少なくはないはずです。そんな方の毎日に習慣付けていただきたい抱っこ法があります。
それは、“8秒抱っこ”です。
科学的な裏付けのないものなのですが、子どもが抱っこに満足するにはおよそ8秒の時間が必要だと言われています。どんなに忙しくても、ほんの8秒です。お子さんをギューっと抱きしめてあげてください。すると子どもは、「愛されているんだな」という実感を持ち気持ちが満たされると言われています。
ソニーの創業者である井深大さんも、『働くお母さんたちは出かける前に子どもを8秒間抱きしめてあげなさい』という名言を残しています。
“8秒抱っこ”を実践しているパパママ
8秒抱っこを実践しているパパママの声を紹介します。
・『寝る前に長めにギューっとハグすると、満足そうにベットに向かいます』
・『8秒以上の長い抱っこは子どもの依存心を助長させてしまうため、抱っこを8秒にやめたほうが良い』
・『8秒抱っこされている子どもは、落ち着いた性格になる』
・『5秒と8秒でも、満足度はぜんぜん違うみたい……』
毎日のふれあいで親子の絆が深まります
赤ちゃんである次女さんへの抱っこと、長女さんへの抱っことでは性質が少し異なります。しかし、何歳になっても子どもはみんな抱っこが大好きです。毎日の習慣で、ほんの少しの時間を割いて抱っこを続けてあげてください。
「パパ・ママは、私のことが大好き」という意識は、心の成長に欠かせない要素です。
忙しい毎日でも、少しの工夫で愛情表現は可能ですので、ぜひ育児に活かしてみてくださいね。
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●ライター/木村華子(ママライター)