お腹が痛くなる? 子どもの“へそゴマ”の正しい除去方法
2015年1月21日 | よみものお腹が痛くなる? 子どもの“へそゴマ”の正しい除去方法

【ママからのご相談】
最近、おへそばかりいじるようになってきました。お腹痛くなるよ! と注意するのですが……なかなか直りません。どうしてなのでしょうか。それから体を洗っていて思うのですが、子どものおへそは洗うのですか。2歳です!
おへそをいじるのは指しゃぶりなどの癖と同じです。へそゴマは目立ってきたら、とってあげる程度で良さそうです。
ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。
小さなお子さんが、おへそをしきりに触るのは、お腹の中に穴があいているから。ちょうど手の届く場所にこんなに不思議なものがあると、無意識に触ってしまうのだそうです。
つまらなかったり、眠かったり、指しゃぶりやお気に入りのタオルやぬいぐるみを抱きかかえているのと同じ、精神安定剤の役割を果たしているのでしょう。
強く注意して直そうとするよりも、もっと他に楽しいもので、興味を移してあげてくださいね。おへそを傷つけないように爪を短く切り、食事の前は必ず手を洗いましょう。2歳になれば、いろいろママの言葉もわかってきます。
「おへそをいじるとお腹が痛くなるよ」など声をかけて、繰り返し教えてあげるとよいですね。

へそゴマとは?
へそゴマは、
・糸くず
・アカ
・脂
・汗
・埃
からなっていることが分かっています。へそ周りの毛のこすれによって、繊維の、“けば”が発生します。それが、アカと一緒に毛に沿っておへそに運ばれるのだそうです。
また、ドニー大学の博士カール・クルスツェルニキ氏は4,799人にアンケートを行い、へそのゴマについて調査した結果、『へそのゴマは衣服と腹毛か肌の摩擦によってへそに運ばれるのではないか』との仮説を紹介しています。
ジーンズや青系統のズボンをはくことの多い人は青いへそゴマが多いとか。
年齢とともにたまりやすくなるゴマ
基本的に、子どもはへそゴマはあまりたまりません。アカの量は多いですが、体から出る油分も多いので自然とアカは外に排出されていくそうです。人は年齢とともに油分が減るため、ゴマの量も増えていくのだそうです。
また、おへその形によってへそゴマを作りやすい人があるようです。ドリーネ状(すり鉢状のへこみ)で細く深いおへそや、脂肪のやや多い女性、また腹部に毛の生えている方、少々肥満ぎみの男性も多い傾向に。
おへその周りの毛を剃れば量が軽減するとの調査結果も。
へそゴマの除去方法
どうしてもへそゴマが気になるなら、お風呂に入る前に、ベビーオイルをそっとおへその中へ。先に油で潤いを持たせておきましょう。
すると自然に浮き上がってくるためお風呂で洗い流しやすくなるのだそうです。
おへそのゴマは必ず取らなくてはいけないというものではないようです。無理に取ろうとして、腹膜を刺激してしまうことのほうが心配です。
おへそは数年前まではママと一つにつながっていた大切な場所。どうぞ、優しく繰り返して教えてあげてくださいね。
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●ライター/*SARASA*(ママライター)