予定でいっぱいになってしまう人の特徴と予防法
2015年1月15日 | よみもの予定でいっぱいになってしまう人の特徴と予防法

【女性からのご相談】
気が付けば予定が一杯入っていて、忙しい日々を送っています。来月こそはゆっくり過ごそうと思っても、いつのまにかスケジュール帳がいっぱい。夫とも時間のすれ違いが起きているからか、ささいなことでケンカになってしまいます。どうすればよいでしょうか?
“予定詰め込み症候群”かもしれません。予定を入れるときに、「この予定は、本当に必要?」と自分への問いかけをしてみましょう。
ご相談ありがとうございます。書評ブロガーの馬場じむこです。
気が付けば予定が一杯で、その予定が来たときは忙しすぎて心に楽しむ余裕がなく、予定をただ処理している気持ちになり、お金も時間も出ていく、何のために予定を入れたのか後悔だけが残る。以前はよくそんなことがありました。
不思議とそういうときほど、夫とささいなことで口論になったり、夫の機嫌が悪い日が続いたりしますよね。今思うと、私のイライラが伝わっていたのかもしれません。

予定詰め込み症候群とは?
コーチングのコーチであり、『心を削らない働き方』の著者、山口由起子さんは、著書でこのような状態を『予定詰め込み症候群』とおっしゃっています。とにかく、空いた時間にはどんどん予定を入れてしまう人を指します。
行動力があることはよいこととされている
行動力があることはよいこととされています。多くの書籍やサイトでも、「まず行動」「行動しないと変わらない」とあります。
それはもちろんある意味では正しいことですが、一方で動き回ることにより“前向きに努力をしている自分”を作り上げ、“毎日充実”という勘違いを生んでいる場合もあります。
こういう作り上げた状態、勘違いを山口さんは
『不安を解消するために、やみくもに行動しているだけですね』
ともおっしゃっています。
入れる予定が本当に必要なのか考える
行動することが不安解消のためのやみくもな行動になっているかもしれないと頭の片隅に置いたうえで、予定を入れるときに、「この予定は、本当に、必要?」と問いかけ、「必要!」と即答できたものだけ予定にいれましょう。
私もよくありますが、「このイベントに行ったら、今手がけている仕事に役立つかもしれないし」と理屈っぽくいろいろ考えて入れた予定に関しては、直前になって入れたことを後悔したり、徒労感だけ残ったことも多かったです。
「この予定は、本当に、必要?」が効く2つの理由
この問いかけが効く理由は2つあります。
(1)行動パターンを断ち切る効果がある
予定詰め込み症候群の人は、“不安から焦って行動する”という行動パターンにとらわれています。焦っていると、急ぐ必要もないのに急いだり、性急に決めたりします。この行動パターンを手放すことで、予定詰め込み症候群から解放されます。
(2)本当に必要なものとそうでないものを選別できる
問いかけをした際に、だらだらと理由が出てくる場合、本当は不要と思っていても、頭の中で因果関係をみつけ、整合性のある理由を出そうとしているそうです。時間がかかっている時点で本心との乖離(かいり)があるとのことです。
私もいまだによくやってしまいがちな、“予定詰め込み症候群”。即行動、即決断が良いときもありますが、気づけば予定が入りすぎて困っているというときは、見直しが必要なのかもしれません。ぜひ、「この予定は、本当に、必要?」を試してみてください。
【参考文献】
・『心を削らない働き方』山口由起子・著
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)