スベッてる!? 受験生が面接試験でやってしまいがちなNG言動3つ
2015年1月15日 | よみものスベッてる!? 受験生が面接試験でやってしまいがちなNG言動3つ

【ママからのご相談】
高校受験を控えている娘がいます。これまで面接試験は受けたことがありませんので、面接は今回が初めてです。学校で面接練習があったようなのですが、全くできなかったようで、落ち込んで帰ってきました。「もうやりたくない!」と嘆いていて、受験に対して自信をなくしてしまったようです。このままだと受験が心配です。面接ではどのようなことに気をつけたらよいでしょうか。
面接でやりがちなミスを確認しましょう。
ご相談ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木恵です。
受験勉強はもちろん、面接対策も併せて指導することで、多くの中学生を志望校に送り出してきました。
面接は受験勉強と違って答えがなく、経験したことがない学生も多いので混乱してしまうかもしれませんね。今回は、面接初心者が陥りがちなミスを3つ紹介します。

面接試験でNGな考え方3つ
(1)受験校を褒めなければならない
志望理由を話す際に、「貴校は緑が多くのびのびとしていて」「先輩がいきいきしていて、先生にも活気があって」と、受験校をべた褒めする人がいます。これは志望校をなんとなく決めてしまっている人がやりがちなミス。
学校に実際に訪問して、学校の特色や教育理念を理解しておくことはもちろん大切ですが、もっとも重要なのは、“将来何をやりたいのか”“誰の役に立ちたいのか”“大学で何を学びたいのか”です。
そして、これらを実現するために、「受験校が最適な環境である」ことを伝えましょう。
(2)話すことは完璧に暗記しなければならない
「志望理由は何ですか?」と問いかけると、「はい、貴校は緑が多くのびのびとしていて……先輩がいきいきして……部活も活発で……苦手を克服できます(棒読みが延々と続く)」そんな人がいます。
当日は緊張してしまうので、話すことをある程度覚えてくるのはもちろん構いません。
しかし、だからといって、質問があった途端テープレコーダーのスイッチが入ったように暗記したことを話すのはNG。かつ、答えを準備していない質問はすぐに、「わかりません」と諦めてしまうのも、面接官と話す気がないと捉えられてしまいマイナスです。暗記はしてもいいですが、暗記力を試す試験ではないので、一語一句を覚えるのではなく、どうしても言いたいことだけを伝えられるようにしましょう。
あくまで面接官とのコミュニケーションであることを忘れずに。面接官と会話をするつもりで臨んでください。
(3)たくさん話さなければならない
(2)と共通する部分もありますが、無理してたくさん話そうと頑張り過ぎないことが大切です。聞いている面接官も疲れてしまうため、ダラダラ長く話すことは避けたほうがベター。
ダラダラ長い話をしないためには、「結論を最初に一言で言う」ようにするのがポイント。
例えば、
・「志望理由は?」「私の将来の目標に合った勉強ができるからです。なぜなら……」
・「あなたの長所は?」「素直なところです。というのも……」
という具合です。
複数ある場合は、「三点あります。一点目は……」と、先にいくつ話すかを伝えておくことで、面接官は安心して受験者の話を聞くことができます。
面接は、あくまでコミュニケーションであることを忘れないでくださいね。
【関連コラム】
・公立との違いは? 子供が私立中高一貫校に通うメリット
・高校受験の志望校選びのポイント3つ
・難関大合格で100万円をあげる「ニンジン作戦」はアリか
●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)