クレジットカードを使った家計管理のやりくり術
2015年1月12日 | よみものクレジットカードを使った家計管理のやりくり術

【ママからのご相談】
はじめまして。今年こそは家計管理をしっかりやって、お金をためて海外旅行に行きたい4人家族のママです。普段のお買い物はクレジットカードで払うのがほとんどですが、それのせいかなかなかお金の流れが把握できず貯金が殖えません。クレジットカードを使ってうまくやりくりできる家計管理を教えてください。
上手に付き合うために、利用法を考えてみましょう。
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの小澤美奈子です。ご相談をいただき大変うれしく思います。
クレジットカードは今やネットショッピングでは欠かせない上に、使った分だけポイントがたまるという、便利でとってもお得なカードとして思われていますよね。実際にクレジットカードを使った家計管理についてよく聞かれますが、ご相談者と同じようにどうも家計の収支が分かりづらくなる要因の一つと思われます。
そこで、今回は、クレジットカードとどんな付き合い方をしながら貯蓄額を殖やせるかについて、ポイントをご紹介したいと思います。

基本的には使わない
家計管理をスムーズにさせ貯蓄額を殖やしたいなら、基本的にはクレジットカードを使わないに尽きます。
なぜならば使った分だけ目に見えて減っていく現金と、目に見えないクレジットカード、どちらがインパクトがあるかというと、現金の方が大ですよね。
現金なら、「今月はあと少ししかないから切り詰めよう!」となりますが、クレジットカードは残高に関係なく支払いが済んでしまいますよね。
よく考えてみてください。「クレジットカードは使った分だけポイントがたまる!」というご意見もありますが、多くのポイント還元率は約0.5~6%あたりが多く、10万円使っても500から600円くらいのものです。
ポイントがたまるからと余計に買い物をすると、結果的に現金より簡単に損をしてしまうということを意識してみてください。
上手に付き合って行くには?
「それでもクレジットカードを使いたい!」という場合のコツは、公共料金や携帯電話代などの固定費を全てクレジットカード払いにし、食費や日用品などの変動費は現金管理にすることをおススメします。
その他、家具や家電製品などの大きな支払いに限って使うなど、ある程度使うものを決めてしまうと使い過ぎ防止を図ることができますよね。
家計管理ができている方は、日常的にクレジットカードを使った管理でも大丈夫です。その場合、支払い月に関係なく、使った月の収支に足しながら管理してみましょう。
“年会費無料”“1枚集中使用”を!
どのクレジットカードを選ぶかも大切です。
基本的に“年会費無料”で、よく行くお店やスーパーが発行するカードを選ぶことを心がけてください。使う際には“1回払い”“1枚のカードを集中使用”を心がけ、うっかりポイントが失効ということがないように有効期限にも注意をしましょう。
いかがでしたでしょうか。
便利でお得なクレジットカードですが、使う前に今一度、広い目で本当にお得かどうか考えてみましょうね。
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●ライター/小澤美奈子(ファイナンシャルプランナー)