育児中にイライラ? 新米パパが“パタニティーブルー”を乗り越える方法
2015年1月8日 | よみもの育児中にイライラ? 新米パパが“パタニティーブルー”を乗り越える方法

【パパからのご相談】
妻が妊娠したときに、「里帰りから戻って1か月間、そして妻が職場復帰を予定している半年後から6か月間は育休を取って、子育てと妻のサポートをする」と約束しました。ところが、今月始めに妻が里帰りから戻ってたかだか半月で、子どもの泣き声に、どうしていいか分からずイライラしたり、「俺は何をしているんだ?」と落ち込んでしまったりしています。やっとの思いで取った育休なのに、充実感どころか落ち込み悩むばかりです。
パタニティブルーはあって当たり前と受け入れてみましょう。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
会社で慣れた仕事をするのと違い、言葉で説明してくれるわけでもなく、育児書通りにうまくいかない赤ちゃんとの1日は本当に大変ですよね。イクメンという言葉が流行して久しくなりますが、それに伴って増えつつあるのがパタニティブルー。
パタニティとは父性を意味する言葉で、パタニティブルーとは女性のマタニティブルーの父親版といったところですね。実際、私の所にこのパタニティブルーで相談に来られる方も増えつつあります。

男性はある日突然、父になる!?
女性の場合、待ちに待った赤ちゃんが産まれてとてもうれしいはずなのに、“突然、悲しい気持ちになる”“訳もなく涙が出る”“不安で眠れなくなる”“やる気が起こらない”といったように、産後間もなくして情緒不安定になる『マタニティブルー』というものがあります。これは出産によるホルモンの変化や睡眠不足などで起こることです。
一方、男性の場合、女性のように“出産による体質変化”は起こりません。
しかし、お腹の中で赤ちゃんが大きくなっていく、そしてお腹の中から元気な赤ちゃんがお腹を蹴ったりという“実感”や出産という“体感”がない分、赤ちゃんが生まれた瞬間、突然父親になったような感覚になって、環境や精神面に大きな変化が起こり、それがストレスとなってしまうケースもあります。
赤ちゃんと一緒に成長していきましょう
里帰り出産されたようなので、その期間はいつもよりマイペースだったのではないかと推測しますが、その生活が一変、時間に関係なく泣きわめく赤ちゃんに、戸惑うのは当然のことです。ましてや、ママと違い、ササッと母乳を飲ませることができないのですから、時間や手間がかかるのも当たり前。
学生から社会人になったばかりのとき、研修を受けて頭で分かっているつもりでも、「いざ職場で何をしていいか?」と戸惑いながらお仕事をなさったことと思います。初めての育児も同じことなのです。
1つずつ赤ちゃんのことを知り、頭で理解するだけでなく実践し、確認しながら繰り返していくうちに、それができることに変わっていきます。
突然、完璧なパパを目指す必要はありません。ママに教わりながら、ママとしっかりコミュニケーションを取りながら、赤ちゃんと一緒に成長するつもりで取り組まれてはいかがでしょうか?
パパにとって初めてのオムツ替え、赤ちゃんにとっても、パパに替えてもらうのは初めてで、「ママのときと違う!」と戸惑うこともあるのです。お互い戸惑いながらなのですから、うまくいかなくても大丈夫! 何事もそんなふうに考えてみれば、気持ちが随分と軽くなるのではないでしょうか?
赤ちゃんが生後1か月ならパパも、パパ業1か月。分からなくて当たり前。戸惑って当たり前。「俺が決めたことだから!」と一人で抱え込まないで、ちょっぴり親業先輩のママや大先輩のご両親、子持ちのお友達にたくさん聞いて赤ちゃんと一緒に成長してくださいね。
【参考リンク】
・「父親のワーク・ライフ・バランス~応援します! 仕事と子育て両立パパ」ハンドブック | 厚生労働省
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)