子育てママが「パート」から「正社員」を目指すための心構え4つ
2015年1月8日 | よみもの子育てママが「パート」から「正社員」を目指すための心構え4つ

【ママからのご相談】
小学4年生の子どもを持つママです。子どもも大きくなり、学費のことも考えて、経理のパートとして週2回働くことにしました。これから子どもがどんどん手を離れることを考えると、ゆくゆくは正社員として働きたいと思っています。可能でしょうか?
可能です。まずは週2程度でもいいので、とにかく就業のブランクを作らないことが大事です。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
一度正社員を離職してしまうと、子どもが大きくなってフルタイムで働けそうなときには自分の年齢がネックという悩み、多くのママが直面することだと思います。
今回、東京都で、子育て中の女性と面談される機会が多いキャリアカウンセラーさんにお話を伺いました。

子育てママがパートから正社員を目指すための心構え4つ
(1)週2、3回のパートからでいい
ゆくゆくは正社員を目指していても、それまでは毎日のパートや派遣社員としての仕事が必須ではなく、週2、3日のパートでも大丈夫とのことです。それだけでも、家にずっといるより、社会や仕事への感覚が格段に違うそうです。
週2、3日であれば子どもが小さいうちは扶養内で働いてほしいという旦那さんの要望にも応えられますし、乳児・幼児期とは別の意味で時間や手間が必要となる、小学校や中学校の子育てとのバランスもとりやすいですよね。
(2)なによりも大事なのは正社員で就業の直前にブランクを作らないこと
一番大事なことは、正社員として就業の直前にキャリアのブランクを作らないことだそうです。
時間ができるようになったので、専業主婦からすぐに正社員より、専業主婦から、フルタイムではなくてもパートを経て正社員というほうが採用という形になりやすいとのことです。
(3)正社員を目指すのであればパートの職種は選ぶこと
また、“ブランクを作らない”ということにとらわれすぎて、「家から近い、休みやすい、時給がいい」という点だけでパートを選ぶのは、将来に正社員としての就業を目指すには危険とのことです。
例えば、経理の正社員を目指すのであれば、販売や軽作業のパートではなく、経理や経理アシスタントといった事務系のパートにしておくことが大事です。
(4)不安があればキャリアカウンセラーと会う機会を
週2のパートから正社員というと遠い道のように感じますし、自分で考えていても、本やネットの情報でも、今一つしっくりこないかもしれません。
今は、すぐに仕事を紹介してもらうための職業紹介会社のキャリアカウンセリングだけではなく、将来の自分のキャリアを相談できる有料のキャリアカウンセリングもあります。
また、マザーズハローワークや東京しごとセンターといった公的な機関では、子どもがいるということを理解してくれるキャリアカウンセラーに無料で相談することもできます。
子育てとキャリアに関する見解はさまざまなので、できれば複数のカウンセラーに会うことをお勧めします。
社会情勢の変化と現役で働く年齢が高くなっていることで、少し前のような、多くの女性は結婚・出産後は家庭に専念、もしくはその後はずっとパートでという形から、それぞれの価値観や家庭の形にあわせた、いろいろなキャリアの展開の仕方が出てきています。
ぜひ、子どもが手を離れたらもっと働きたいと考えている人は、今からできることに注目してくださいね。
【参考リンク】
・マザーズハローワーク・マザーズコーナー | 厚生労働省
・女性再就職支援 | 東京しごとセンター
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●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)