妻を助けたい! 新米パパが産後ママへできるサポート3つ
2015年1月7日 | よみもの妻を助けたい! 新米パパが産後ママへできるサポート3つ

【パパからのご相談】
妻が2か月後には第1子を出産します。妻の助けになればと、さまざまなことを考えているのですが、本を読んでもどうすればいいかが掴めません。どのような手助けをしたら、妻に楽をさせられるでしょうか。
ママによってお願いしたいことは違いますから、話し合うことを第一にしましょう。
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。
もうすぐ赤ちゃんが産まれるとのこと、本当に待ち遠しく感じていらっしゃることでしょう。そのために奥様のことを大事に考えているのはとても素晴らしいことだと思います。
初めての出産は、女性にとって大きなことです。だから、夫の手助けがあれば本当に助かります。そこで大事なポイントとなるのは“行動”と“言葉”の2つです。単語で聞けば、「当たり前のことだ」と思われるかもしれませんが、とても大切なことです。そのためにも出産前に奥様からしてほしいことを聞いて話し合う必要があります。

産後ママを楽にしてあげられるポイント3つ
(1)“衣・食・住”を少しでも手伝う
新米ママにとって、初めての出産後は赤ちゃんの世話で手一杯となってしまうことが多いと思います。家事が満足にできないことは承知しておいてほしいことの1つであると、認識しておくことが大切です。実家からお手伝いに来てくれる援軍がいれば話は別ですが、そうでない場合は、ご相談者様のような夫が頼りになります。
行動の中で大事な“衣・食・住”を少しでもできるようにしておくと本当に助かります。
・洗濯物は2~3日分まとめてコインランドリーを活用する(乾かすまでしたら最高ですね!)
・頼まれたものを買って帰ったり、食事の支度をする間に育児を交代する
・ゴミ出しや散らかった物を元に戻す
など、いつものお手伝いに少しプラスをするだけで奥様の負担が減ります。しかし、いつもと違うようなやり方をすることで、「手間が増えた」と感じられてしまうことも事実です。
ですから、奥様にどのようにすればいいかを出産前に確認しておきましょう。はっきりと聞いてくれた方が助かりますし、「手伝ったのに小言を言われた」なんてことにもならなくてすむはずです。
(2)感謝やねぎらいの気持ちを言葉に出す
いつもの会話のことを言っているのではありません。”ねぎらいの言葉”と“感謝の言葉”のことです。多くの男性が、「今さら恥ずかしい」と感じ、言いづらい言葉だと認識しています。でも、言われた方はうれしく感じますし、出産後のさまざまなストレスから解放してくれる言葉として大切です。
・「ありがとう」
・「やっておくから休んでいて」
など、何でも手伝うのは難しいことですので、せめて、ねぎらいの言葉をかけてあげることを忘れないでほしいと思います。思いやりのない言葉は、『産後うつ』などの引き金となってしまう可能性もありますので、心で思うだけでなく、言葉に出しましょう。
(3)行動と言葉を合わせたプラスアルファをする
ただ何かをしてあげたというだけでは、相手に伝わりにくいものです。プラスアルファとなるものがあると、より一層感謝されることは間違いありません。
【プラスアルファでできることの例5つ】
・a……少しでも早く帰って、大変だった話を聞いてあげる
・b……赤ちゃんが寝たら肩もみをしてあげる
・c……おむつ替えをしたらきちんと捨てて、ないものを補充しておく
・d……買い物をしたら、奥様の好物を買ってきてあげる
・e……「お疲れさま」の言葉をかけて、ハグや髪をなでるなどのボディタッチをする
“行動”に“言葉”を合わせて使うといった気づかいは夫にしかできません。気づかいができることこそが、プラスアルファとなるのです。
気づかいの大切さ
私が第1子を出産した後は、夜のおむつ替えやミルクを主人が行ってくれました。私が起きると、「寝ていていいよ、やっておくから。でも、わからないことがあったら助けてね」と寝かせてくれたことが本当にうれしかったです。
主人だって日中は仕事で大変だったと思うのですが、「出産という大仕事をしたんだから休むことが大事なんだよ」と、ねぎらいの言葉をかけてくれたことが今でも心に残っています。「大切にされているんだ」と実感でき、ストレスから救ってくれたことは言うまでもありません。
このような行動と言葉は、“相手に与える行為”なのでパートナーに癒やしを与えることになるのです。
行動や言葉で気づかいをするのはそう難しいことではありません。ただ、やり方を間違ってしまうと、心では感謝していても小言が妻の口から出てしまうことがあります。
だから、お互いにコミュニケーションを取って、やって欲しいことを聞き出すのが一番なのです。その際にやり方まできちんと聞いておくと、本当に感謝されることは間違いありません。
ご相談者様は、奥様のことを本当に考えていらっしゃいます。ですから、やり方を間違わないようにすることが大切です。
【参考文献】
・『子育てハッピーアドバイス2』明橋大二・著
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)